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京都 伏見桃山 (2)

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前篇に続き、伏見桃山の月桂冠大倉記念館を川側から写す。
白壁土蔵の経年変化の塩梅が良く、青空と似合っていた。
憧れていた光景を一人独占して見る幸せ、頭の中は秀吉の時代の城下町の賑わいに飛ぶ。



by ptaro2009q2 | 2020-02-22 10:40 | 京都

京都 伏見桃山 (1)

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大阪・淀屋橋から京阪電車に乗り、京都へ向かう。
中書島駅で下車、今回の大阪・京都旅のハイライト、伏見桃山エリアに初見参。
この地域は古くから大阪と京都を結ぶ交通の要所で、特に川を利用した水上交通が発達した「港町」である。川でも「港町」というのが面白い。
豊臣秀吉が伏見城の城下町として整備した土地だが、幕末の動乱の舞台としても著名。
やはり坂本龍馬暗殺未遂事件の舞台となった旅籠「寺田屋」でのシーンが浮かぶ。NHK大河ドラマ『龍馬伝』の中でも最も迫力あるドラマチックな場面であった。
良質な地下水に恵まれた地として多くの酒蔵があることでも知られる。
おっと、残念ながら日本酒は全く駄目な自分だが、月桂冠や黄桜の記念館などを興味深く見学した。
酒は飲まずとも、日本酒造りにかける地元酒蔵のきめ細かい技術力や伝統継承にかける気概に酔った。



by ptaro2009q2 | 2020-02-21 07:24 | 京都

三浦海岸 (2)

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新型肺炎拡大が懸念される中、ここ最近は極力不要不急の外出は控えていたが、某知人に声を掛けられ三浦海岸へ「桜を見る会」。
ネット情報でも河津桜満開の報、皆さんのブログでも大分花の便りが多くなって来て、偶には気分転換も良いだろうかと一大決心。
朝から何本も都心に向かう満員電車を乗り継がねばならない長距離移動、もう命懸けであったが、到着の地は楽園。2月にしては暖かい日、この時ばかりは地球温暖化を恨むことはなかったぞい。
京浜急行・三浦海岸駅からの舗道、菜の花の黄色と河津桜の派手な濃いピンク色のコラボが鮮やか。春まだ遠いこの時期に満開の桜を見る幸福に酔う。自然の力は偉大なり。
水辺に映る桜もまた優雅なり。
コロナウィルス感染で、エベントの中止決定が相次ぎ、また経済活動の停滞・企業業績の下ブレ懸念も拡がり、聊か気の重い日々が続いていたが、豊かな色彩と香りに良い気分転換となった。
この後は海岸方面へ戻り嘗て行ったことのあるお店へ行き、金目鯛の煮付け定食、サザエの壺焼き等を頂き小宴会。
本当の動機はこちらであった。花より団子、という奴である。


by ptaro2009q2 | 2020-02-20 10:12 | 神奈川

大阪 新世界 (6)

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前篇の商店街、ディープな昭和レトロ商店街を更に奥へ進んで行く。
次第に通天閣から流れて来た観光客の姿は減り、ひなびた空気が増す。
地元度、ローカル度の深みが増し、気分はもう洞窟の中をさまよう「探検隊」なり。
素顔の大阪庶民の生活が見えて来る。
ふと視線の先には、「玉出」のド派手看板。
黄色地に赤の太文字、お世辞にも上品とは言えぬが、間違いなく目立つ看板はこれまでも新世界、天王寺周辺で時折り見かけていたもの。
実はその名前からてっきりパチンコ屋だと思い込んでおった。玉が出る、とは実に露骨な、大阪流のダイレクトなネーミングだと妙に感心したり呆れたり。
その後、「出玉」は、いや「玉出」は大阪市西成区にある地名であり、店はパチンコ屋ではなく激安で知られるスーパー、小売店であることを知って、拍子抜けしたものである。
調べてみるとこのスーパー玉出、なかなか興味深い商売をやっておられる。
ネットサーフィンしているうちに、この店を実に良く捉えていたブログに遭遇、スーパー玉出を形容しているキャプションをそのまま引用させて頂く。
 − ネオン並みにまばゆい店内
 − なにより「安さ」が爆発
 −「一円セール」も本当にやっていた
 − 外国人観光客がこぞって訪れる玉出
 – 見て驚いて笑って買う店舗づくり
 − 世界中で増殖する「玉出」ファン
いやもう「激安」は最も訴求力の高い消費者へのメッセージだが、それ以外にも面白い店づくり、買い物にエンターテイメント性を持たせようとする経営者の視点はかなりユニーク。
観賞用クリオネ3匹980円、を発売してネットで評判になったとか。(大笑)
さしずめ <玉出は関西版「ドン・キホーテ」です!>、というところであろうか。

by ptaro2009q2 | 2020-02-19 12:20 | 大阪

大阪 新世界 (5)

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通天閣のある新世界から南方向へ、幾つかの古くて狭いアーケード商店街を潜り抜ける。
花街に続く100年ほどの歴史ある商店街、串カツ、モツ煮込みが美味い飲食店、喫茶店、雑貨屋などが続く。
幾つかの飲み屋さんは午前中から結構の人出で賑わっている。
揚げもの、ホコリ、それに僅かに色香も混じった大阪独特の濃い匂いが愉快である。
長きに渡って栄枯盛衰あるも、昭和中期ほどで歴史が止まっているようなレトロ商店街だ。
大阪でも最もディープな一画と言っても良いことだろう。
同じ大阪、中之島界隈のピカピカの高層ビル群を見て資本主義の膨張、富の偏在、強い未来志向を印象付けられたが、此処にはその対極を思わせる佳き過去への愛着がある。
写真の懐かしいお店で足を止めた。
「最新式遊技場」とある。突っ込みどころ満載の店名である。
地方の温泉街では良く見られる射的のお店、結構地元のオッちゃん達が切れ目なくやってくる様子を暫く見ていた。

by ptaro2009q2 | 2020-02-18 10:59 | 大阪

大阪 梅田 (1) 梅田吸気塔

大阪 梅田 (1)   梅田吸気塔_b0408745_10031334.jpeg

大阪梅田の地下街は膨大かつ複雑怪奇に入り組み、一旦迷い込むとなかなか目的地まで辿り着けない巨大迷路。
嘗て知人に連れて行って貰ったことがある明石焼きのお店を再訪したいと、一人で地下街を探したが小一時間探しても見つけられなかったことがあった。
写真は、そんな梅田の地下街へ空気を送り込むために作られた「梅田吸気塔」。
御堂筋の北端、阪急百貨店と阪神百貨店の間の三角地帯にあり、ステンレスの塔が5塔、あたかも巨大街角アート、オブジェのように屹立しているが、塔の上部から空気を引き込み地下街に送り込むという立派な役目を果たしている。
設計は戦後の代表的建築家・村野藤吾氏。
1963年完成というから、前回東京オリンピック開催の前の年。当時は地下街そのものがまだどの大都会でも走りの頃、時代の最先端で、この塔自体も無機質で随分未来的というかSF的である。この印象は半世紀以上を過ぎた現在も変わらない。
そもそもはある大阪建築の本でこの塔の存在を知ったのであるが、掲載されていた写真が実にクールに2本の塔の間に垣間見える一本を捉えており、強く感心した。夕暮れにステンレスの冷たい質感を重ねた良い写真だった。この写真に触発されて、大阪に数ある名建築の中でも最も興味ある建造物のひとつとして毎回訪れては撮影しているが、中々これという傑作は撮れていない。
これからも一生の友となりそうな吸気塔である。


by ptaro2009q2 | 2020-02-17 10:40 | 大阪
大阪 道修町 (2)     日本圧着端子製造 本社ビル_b0408745_07203667.jpeg

淀屋橋駅のほど近く、道修町は江戸時代からの薬の町として知られる。
現在でも武田や塩野義をはじめ名門の製薬会社の本店支店が多く集うビジネス地区ではあるが、一方古くからの町家風の建築や近代遺産としてレトロな雰囲気ある歴史的建造物が多く残り、街歩きにも楽しい一画である。
今回気になってあの建物を探しに行った。
日本圧着端子製造 本社ビルである。
2013年竣工、地下2階地上8階のビル。
御覧の通り、ビルの壁面を全て木材で囲っている。
完成当時に見た2000本の国産杉で覆われた姿はユニークで、様々なイメージが脳内を駆け巡ったものである。
外装だけでなく建物内部でも什器やデスクに木材が多用されており、柔らかなイメージ、環境への配慮といった社員や世間へのメッセージも徹底しているようで、感心したものだ。
今回の注目点は、完成から既に7年ほど経過した木材、経年変化によってどのような風合いとなっているか。
実際見た感じでは、完成当時はまだ青々としていた杉の木はやはり結構茶黒色がかって熟して来ているようだ。予想より若干変化は大きいか、という印象だった。
この木格子は約20年を目処に取り替えるものと想定しているようだ。
今後大阪訪問のおりには、この経年変化を都度見届けて行きたいものだ。
ちなみに、我が家にも15畳ほどのウッドデッキがあるが、流石に20年以上の時を経てあちこち木材の腐食が酷くなって来た。新築時は家族や友人を呼んでのBBQパーティー等頻繁にやっていたものだが、現在は一部は上を歩くのも危険、もう見る影もない。
我が家の不良資産問題、聊か深刻になりつつある。


by ptaro2009q2 | 2020-02-16 10:56 | 大阪
大阪 北浜 (1)    光世証券本社ビル_b0408745_09001149.jpeg

前篇の大阪市中央公会堂から北浜方面へ、土佐堀通り沿いに歩く。
結構歩いている道、立派なビルが両脇に続く大通りだが、ふと面白い光景が目に入った。
光世証券、とあるビル。
ビル正面の一階部分にはトンネルの入口のような大きな窓が3つ。
一番右側のトンネル入口の先に見えた景色に惹かれて恐る恐る入ってみる。
普通証券会社の一階ロビーだと、大きな株価ボードを前に個人投資家のオジサン達が株価の動きを見ながら一喜一憂する姿が見られるが、この証券会社、入り口を進むと御覧の風景、左手の自動ドアを通ると無人の受付カウンターがあるだけの超殺風景な空間。人の出入りが全くないのは驚き。
後で調べてみると、光世証券は1961年にここ大阪で設立された地場証券会社、富裕層基盤に個別株オプションに強み、とある。自己売買・ディーリングが主な収益源か。1991年には東証一部に上場というから立派なものだ。
職業柄上場企業についてはかなり広く知識があり企業の経営分析、財務分析にも興味を持っているが、光世証券には殆ど注意を払ったことはなかったなあ。それもそのはず、従業員は僅か45名。マア、山椒は小粒でもピリリと辛い、という奴か。この一等地の立派なビルでも不動産収入を得て堅実経営されているのかとつまらぬ邪推をした。
それにしても大きなアーチ型の窓から土佐堀川が透けて見えるこの光景は中々絵になるものだと感心。
ガラスの手前に施されている装飾模様も繊細かつ優美で二度感心。良いセンスだ。
生き馬の眼を抜く証券会社とは思えぬ(失礼!)穏やかな景色にココロ和んだ。
地元企業、経営者さん達の美意識此処にあり、であろうか。
それにしても、ゆっくりお散歩、普段は見えていないものでも注意して見ていると思わぬものが見えて来て面白い。

by ptaro2009q2 | 2020-02-15 09:51 | 大阪
大阪 淀屋橋 (4)  大阪市中央公会堂_b0408745_20422329.jpeg

前篇の土佐堀川ほとりのベンチ、振り返ると、大阪市中央公会堂。国の重要文化財だ。
1918(大正7)年完成。
設計顧問は当時の我が国を代表する建築家・辰野金吾氏と聞き、納得が行った。東京駅丸の内駅舎や日本銀行本店を含めた銀行建築の設計で知られた、赤レンガ建築のあの辰野氏である。
辰野式が生む独特のレンガ色の暖かさ明るさにホッとする。
歴史を紐解くと、当地とは目と鼻の先・北浜の株式仲買人・岩本栄之助氏が莫大な私財を大阪市に寄付して完成した建物らしい。
この岩本氏、米国の富裕層に倣い、株で儲けた莫大な利益は慈善事業や公共施設に投じることを良しとし、この公会堂建設に資金と情熱を注いだという。一方、第一次大戦中の相場で今度は大きな損を被り、周囲の人々からは、公会堂建設のため大阪市に寄付したお金を返還して貰えばという進言を多く受けたものの、岩本氏は「一度寄付したものを返せというのは大阪商人の恥」としてこれを拒否。その後、公会堂の完成を見ることなく、39歳の若さでピストル自殺してしまったのだという。
今回の大阪旅をする前、大阪の近代建築の本を何冊か読んでいるうちにこの話を知った。
中々切ないお話である。
建物の美しさが余計にこの話の切なさを引き立たせるようだ。


by ptaro2009q2 | 2020-02-13 22:50 | 大阪

大阪 淀屋橋 (3)

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嘗て外資系銀行で資産運用の営業職をやっており、大阪にも定期的に訪問しておった。
顧客訪問で最も出入りの多かったのが淀屋橋周辺の地域。大阪の名門大企業が集中するビジネス地区だ。
現役を引退した後も大阪滞在のおりには過去を慈しむかの如くこの地に足を運ぶが、特に夕暮れ時あたり、歩きに疲れた頃にはこの土佐堀川のほとりにやって来て、無機質なビル群と川の景色を眺めるのが好きである。
水辺の光景にはココロ和む。
河川敷が綺麗に整備されているうえに、ビジネス地区であるにも拘らず人通りも少なく、ベンチにたたずみ缶ビール片手に感傷にふけるにも極めて都合が宜しい。
さて今回強く感じたのはこの淀屋橋界隈、一気に高層のタワーマンションやホテルが増えたこと。
嘗て顧客訪問の間に寄っていた馴染みの喫茶店がなくなって大型ビルに姿を変えていたケースも何件かあったほどだ。
写真右側に見える肥後橋周辺も再開発進み高層ビルが壁のように林立している様子にも衝撃を受けた。これほどの高層ビルが本当に何棟も必要なのであろうか。根拠のない直観ではあるが、経済規模、身の丈に合った不動産開発かというと聊か違和感を抱かざるを得ない…。
「富の偏重」、「資本主義の膨張」、「格差拡大」という言葉が次々と頭をよぎったのは、現役を終えた人間のひがみであろうか。バブルが弾けないことを祈るのみである。

by ptaro2009q2 | 2020-02-12 22:13 | 大阪