人気ブログランキング |

<   2019年 07月 ( 20 )   > この月の画像一覧

b0408745_08584886.jpeg

アラブストリート、路地に入ると、各所に壁全体に自在な街角アートが溢れ、胸踊る空間を演出してくれる。
壁画は時折描き換えられることも多く、前年訪れた時に見た秀作が消えていてガッカリしたことも多々あったが、それも万事ターンオーバーの激しいシンガポールらしい、ということか。
絵が総じて原色や濃い色を多用しているのは流石赤道直下のお国ということか。
思えば、2000年代中頃からこの国では経済成長一本槍から幾らかかハンドルを切り、文化・芸術にも力を入れ始めたように思える。
ドリアンの形状をしたエスプラネードなる総合芸術エベントホールや国立博物館などが代表的な施設であろうが、市井レベルでも先鋭的なデザインの建築が増え、またこうした街角アートが散見されるようになったのはなかなか好ましい状況であるものだ。
地元駐在の我が先輩などはシンガポールを「明るい北朝鮮」と、その独裁政治の歴史を時に揶揄するが、マアなかなかこの国は急速な経済成長の中で確かな文化的成熟を見せているものと感心している。





by ptaro2009q2 | 2019-07-20 09:18 | Singapore
b0408745_06262509.jpeg

シンガポールのビジネス中心街から車で10分足らずのところにあるアラブストリート。
サルタンモスク(回教寺院)を中心に門前町を形成し、シンガポールの中では最もエキゾチックかつミステリアスなエリア。
ローカル色豊かで、表の通りには写真のように、オバケのQ太郎の如く衣を頭から纏った回教徒女性が多数闊歩する。
一歩細い裏路地に入ると少々得体の知れぬレストラン、バーや、バックパッカーが集う怪しげな簡易宿、水タバコが楽しめるカフェなどが軒を並べる。
アラブらしく絨毯専門店、シルクなどの織物店も多く、楽しめる。
自分が一体どこの国に居るのか、という不思議な感覚が実に愉快だ。

by ptaro2009q2 | 2019-07-19 06:50 | Singapore

b0408745_11172575.jpeg

巨大な金のドームと大きな礼拝堂を備えたサルタンモスク、此処はシンガポール在住のイスラム教徒の活動の中心地である。
多民族国家シンガポールの中でも、神秘的でエキゾチックな匂いがプンプン漂う。
スクラップ&ビルドのターンオーバーがやたら速く未来都市が構築中、なかなか古きものが生き残れないこの国の中では、良き古さ懐かしさが保存されている貴重な地域である。
夜ともなればまたその怪しさは増し、不思議なアラビアンナイトの世界。
高級絨毯や絹織物の店が綺麗で存在感あり。
カフェやバーの店先で水タバコを吸う輩多く、また タトゥーを入れる不気味な店に浅黒いアラブ系の男が多数たむろする。
この街、店先にはカラフルな壁画があれこれ描かれたアートの街でもある。
街そのものがギャラリー、多彩な街の表情に血湧き肉踊る。
気が付いたら一分間に何回もシャッターを押している街。
シンガポールで好きな場所、ベスト3に入る一角である。

by ptaro2009q2 | 2019-07-18 11:25 | Singapore
b0408745_07572121.jpeg

前掲の矢野本店、一の湯、そして北野天満宮を結ぶ本町の通りを更に進むと、群馬大学工学部のキャンパスがある。
桐生駅から始めた桐生散策、ゆっくり歩いて30分ほどだが、丁度此処が折返し点となる。
昭和の香り漂い時計の針が止まったような桐生の街だが、コンクリート棟の学舎が並ぶこのキャンパスだけは若者が闊歩し、確かに現代の清新な風が吹いている。
キャンパスの門を過ぎ直ぐ左手に見えてくるライトグリーンのレトロな木造建築が目に入る。
「群馬大学工学部同窓記念会館」という。
大正5年に建築された桐生染織高等学校の講堂と正面玄関の一部がその起源。
美しい洋風建築だが、内部も実に素晴らしい講堂で、格調ある荘厳な空気に身が引き締まる思いとなる。
NHKの朝ドラ「花子とアン」のロケを始め、ファッション雑誌の舞台としても良く利用されていると聞き、さもありなんと納得した。



by ptaro2009q2 | 2019-07-17 08:21 | 群馬

群馬 桐生 (2) 矢野本店

b0408745_10175997.jpeg

桐生と言えば、真っ先に思い浮かぶのは、古い建物が並ぶ本町の街並み。
この辺りは徳川家康の命により、桐生天満宮を起点に計画的な街並みが作られた。
400年を経た現在も街並みは保たれ、「重要伝統的建造物保存地区」(2012年)に選定されている。
大正、昭和の懐かしい家屋や蔵が並び、歩を進めるたびに郷愁と驚嘆、そして歓喜のため息が出る。
昭和の人間にとっては「原風景」とでも言うべき街角風景。
桐生ではバスも頻繁に走る目抜き通りのひとつではあるが道歩く人は殆どいない静かな街角、ひとりしみじみノスタルジーに浸ることが出来る贅沢感はもう何とも言えない。
この街並みの中でも最も印象的な建物が矢野本店なるお茶屋さんの店舗 (大正5年・1916年完成)。
何と言ってもキリンビールの大看板のレトロ感に泣けてくる。
1700年代中盤に近江商人だった矢野氏が起こした商店で、近代には酒・醤油・味噌など様々な事業を展開、店の周囲には11棟の倉庫群が控える。
そのうちのひとつ「有鄰館」はコンサートやギャラリーなど多目的なイベントスペースとして活用されている。
有鄰館で地元の歴史を知る写真など見た後に、矢野本店内にあるカフェスペースで古い看板など眺めながらホッとひと息、お茶をすするのが宜しいようで。



by ptaro2009q2 | 2019-07-16 11:10 | 群馬

群馬 桐生 (1) 一の湯

b0408745_09045105.jpeg


夏の青春18きっぷの旅1回目は毎年必ず同じコースを取っている。
前掲の吾妻線・川原湯温泉から折り返し渋川方面へ、そして新前橋にて両毛線に乗換え桐生へ。
京の西陣と並び、奈良時代から絹織物の名産地と知られていた桐生には、その歴史を裏付けるような名建築、洋館や石蔵、煉瓦造りの建物が散見されノスタルジックな空気を醸成させている。昭和の高度成長期前の時代から時間が止まったような、懐かしさと少量の哀しみのあるこの町が好きで何度も足を運ぶようになった。
本町の懐かしい街並みを天満宮に向かって歩くと、民家に混じって低い軒先のとてつもなく古い銭湯が目に入る。
「一の湯」という創業100年を越える銭湯だ。
元来は、富国強兵を唄って次々と建てられた当時の紡績工場の工員のための浴場として利用されたきたようで、銭湯内の佇まいや備品も殆どが当時の面影を残しておる。
日本中で現存する銭湯の中でも最古の部類であろう。何ともレトロそのものの世界。
桐生の街並みを散散徘徊し汗をかいた後には、必ず此処で一風呂暑い湯を浴びてから帰ることにしている。
銭湯代は360円。東京の460円に比べると随分安い。
番台のおばあちゃんは、常連さん以外の客には、「タオルある?石鹸使っていいよ」などといつも声を掛けてくれる。どうやら東京を含め、このレトロ銭湯には地方からわざわざやって来るファンも少なくないようだ。
今や銭湯は絶滅危惧種、来る客はお年寄りが多くを占めるが、この味は素晴らしき哉。
去年はこのおばあちゃんの姿は見えず、別のおばちゃんが番台に座っており、少々心配になった。後継者問題、施設の老朽化、やはり悩ましい状況なのかしら。
桐生の伝統、古き銭湯の良さを将来にも繋げる意味でも、是非いつまでも残しておいて欲しいものだ。今月、また行くよ!

by ptaro2009q2 | 2019-07-15 09:17 | 群馬
b0408745_10284867.jpeg


高崎から信越本線に乗り30分、「峠の釜めし」で有名な横川駅へ。
軽井沢方面へバスに乗り途中下車したのが 通称「めがね橋」。
煉瓦アーチ橋で径間数4、長さ91m、高さ31mでわが国最大の煉瓦づくりアーチ橋。
明治25年に完成し、アプト式鉄道を支えてきたが、昭和38年新線開通に伴い廃線となる。
歴史あるこの近代遺産に遂にお目に掛かれて感激!
さて、初回はバスで行ったのだが、横川駅から整備されたハイキングロードがあることを知り、その後何度かその素晴らしい道を歩いている。
緑の中を長い長い直線一本道、高度を徐々に上げながら進む。横には廃線となった旧線路が走り、嘗ての繁栄と苦労を思わせる。レンガ造りの変電所も美しい、ハイキングロードの良きアクセント。
高度を上げると今度は途中何度もトンネルをくぐり最後にめがね橋に辿り着く道のりは何とも気分爽快、クセになりそうである。
途中には大浴場がある立派な施設も見つけ、更に病みつきになりそうである。
往復4時間ほどの散策の後に戻って来た横川駅近くで、最後にご褒美の「峠の釜めし」を食べるのはお約束。
今年も行こう、あのトンネルが、橋が、風呂が、釜めしが、呼んでいる。

by ptaro2009q2 | 2019-07-14 10:45 | 群馬
b0408745_08255893.jpeg

7月も10日を過ぎたが、梅雨空が重たい日が続いている。
屋外で活動出来ないのはもどかしいが 朝晩は聊か涼しさを感じるほどに凌ぎやすく、此処二週間ほどは読書や落語、DVD鑑賞に多くの時間を費やすことが出来た。
さて7月恒例、楽しみにしているのが青春18きっぷの旅。
ご存知の方も多いと思うが、JR普通列車乗り放題の切符を利用して日本各地への旅を楽しむ。
1日2370円以上の長距離を乗り倒してお得感を享受するも良し、のんびりと鈍行列車で非日常の風物に触れるも良し、楽しみ方は実に多様な旅ができる。旅のプラニングをしている時のワクワク感も堪らない。
此処10数年、7月20日の切符利用開始日を迎えると、その第1週目に必ず足を向けていたのが、群馬県高崎・渋川から西へ草津・万座方面に延びる吾妻線の途中駅、川原湯温泉駅。
思えばその日から毎年本格的な夏の訪れを感じるものであった。
昔昔、銀行の先輩から拝借した嵐山光三郎著「温泉旅行記」にあったこの川原湯温泉のエピソードに心惹かれたのが訪問のきっかけであった。
「ダムの底に沈む温泉街」という切ない運命にもめげず温泉街を興隆させるための策を喧々諤々討論する若い温泉旅館主達の様子が生き生きと描かれていた。
紆余曲折を経て、今や旧温泉街はダム底に沈む運命が秒読みとなり、例の「八ッ場(やんば)ダム」は完成を来年に控える事態となっている。
また、温泉街に近い吾妻渓谷(写真)はお気に入りの地、「関東の耶馬溪」と呼ばれる見事な渓谷、紅葉の名所でもあり、嘗ては1時間半のハイキングコースを良く歩いたものだが、この美しい渓谷もすっぽりとダム底に沈むことになった。
数十年消長も決まらず政治に弄ばれて来た「ダムの底に沈む温泉街」に、限りない同情と哀感を持ちながら毎年その進捗状況を見続けて来たが、今年の川原湯温泉への青春18きっぷ旅はいよいよ その最終章を見届ける旅になることか。



by ptaro2009q2 | 2019-07-13 09:52 | 群馬
b0408745_06140096.jpeg

アントワープと言えば、嘗ての欧州交易の中心地。
「フランダースの犬」の舞台となったノートルダム大寺院や画家ルーベンスの家、ダイヤモンド博物館が見所であることはボンヤリとは認識していた。
新旧の名建築多く、文化・芸術的にも見所満載、お薦めレストランも多数の活気溢れる街のようだ。
残念ながら、その日は早朝からデン・ハーグでの市内散歩と美術館訪問、電車を2台乗り継いで後はカンカン照りの下、重いリュックを背負って小一時間予約した宿探しと続き、宿に到着した時点で、もう体力消耗、気力も尽きた。
2時間ほどの休息の後にやっと出掛けたのは、観光名所が集中する旧市街の繁華街ではなく、その反対方向にあたる再開発地域である港湾地区。ホテルのご主人のアドバイスに従ってみたのだ。
行ってみると、港湾地区というので海なのかと思っていたが、どうも川のようである。
北フランスを水源とし北海にそそぐシュケルデ川という。
人も歩いていない一面閑散たる場所であったが遠く川べりの一箇所だけ随分の人が集まっているところがあり、其処へ行ってみる。
恐らくは遅い日の入り、夕陽とその後に来る夕闇を待っているのではないだろうか。
日の入りといっても当地は緯度も高く、夏至にはまだ一月以上ある時期ではあったが、夜10時半までは暗くならない土地なのである。
午後7時を過ぎても陽は十分に高い。
遅い時間まで人々は裏の倉庫内のパブで求めたビールやワインを片手に家族や友人とお喋りに勤しむのであろう。
適度な間隔で建つ3棟のモダンな高層ビルがある水辺の風景を見ながらのベルギービールは実に美味そうだ。
人々は倉庫から椅子を自由に持ち出して好きなところで川を眺め日没を待つ。
なかなか好い場所に出くわしたことに感激した。

by ptaro2009q2 | 2019-07-12 08:18 | Belgium
b0408745_09335950.jpeg

ロッテルダムからインターシティなる国際線列車に乗り国境越え、ベルギーのアントワープ中央駅に到着、此処で旅3日目の宿を取ることにした。
余り旅程を事前に細かく決めずに出た旅、足の向くまま気の向くままの フーテンの寅さんの如き旅ゆえ、ベルギー第二の都市アントワープ泊もその朝に思いつきで決めた次第。
アントワープという地名、小骨がノドに刺さっているように気になる名前。
遠い昔、大学時代に専攻したゼミが「海上保険論」で、英文約款を読むと「ヨーク・アントワープ規則」というのが随所で引用されていたかすかな記憶が甦った。
一般の方々には縁の薄い規則ではあるが海上輸送に関する事故処理や紛争解決のための取り決めで、事実上共同海損を処理する上で世界的な準拠法となっている。
その朝目覚め地図を見ながら行き先を考えていた際にアントワープの名を見つけ、この街には学生時代の師や友を思い出しながら一泊せねばならぬとの強迫観念が芽生えていたのであった。
さて、アントワープ、前編のロッテルダムに続き、駅舎に大層驚ろかされた。
ロッテルダムはその大きさに驚いたが、アントワープは美しさに。
三層になっているプラットホームの機能性や未来的なデザイン性もさることながら、地下ホームからエスカレーターを乗り継ぎ改札口を出た後に遭遇する別棟は大聖堂の如き壮大、荘厳な大空間。見上げるほどの高い天井、アールヌーヴォー風装飾、新しい大理石に覆われて何とも豪華。
上手く表現出来ないのがもどかしいが、このような美しい駅を見たことはない。
なるほど「世界の美しい駅ランキング」のトップ常連となっているようだが、十分納得である。
再び欧州旅に出る機会があれば第一に戻って行きたい駅である。
ご興味ある方は、<アントワープ中央駅 画像>で検索して是非その美しさをご覧頂ければと思う。



by ptaro2009q2 | 2019-07-11 10:25 | Belgium