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カテゴリ:長野( 28 )

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燕岳から大天井岳に向かう稜線を歩く。
天気晴朗、360度のパノラマ絶景。
憧れの槍ヶ岳を視線の先にしながらの幸福の時であった。
槍ヶ岳(3180m)、天に槍を衝く特徴的なお山。
『日本百名山』の著者・深田久弥は同著で <一生に一度は富士山に登りたいというのが庶民の願いであるように、いやしくも登山に興味を持ち始めた人で、まず槍ヶ岳の頂上に立ってみたいと願わない者はないだろう。>と書いていたが、自分もまさしく槍ヶ岳信者、今回の3泊4日山旅のハイライトとして長年の夢、槍登頂に初チャレンジする行程を組んでいたのであった。
憧れの山、というだけではなく、実際登るべき山として意識すると緊張感も次第に高まる。
3000mを超える未知の領域に立つ自分、一歩間違えると死にも繋がる険しい岩壁が待ち構える厳しい自然、脳裡には色々なシーンがフラッシュバックしていく。



by ptaro2009q2 | 2019-10-06 09:34 | 長野
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燕岳頂上付近(2763m)から、北アルプスの雄、槍・穂高の峰々を臨む。
美しく、雄々しく、このうえなく厳かな峰々。
深く急峻な谷。
壮大なスケールの前に息を飲む。

by ptaro2009q2 | 2019-10-05 07:19 | 長野
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表銀座縦走ルート、すなわち 中房温泉から合戦尾根、燕岳、大天井岳、赤岩岳、西岳ヒュッテ、水俣乗越を経て槍ヶ岳へ至る縦走ルート。
3000mの天空に拡がる美しい景観は世界レベルだと思っている。
山登りの醍醐味・喜びは、辛い山道を息も絶え絶えに登り頂上を極めることにあるが、それ以上に頂上を極めた後の稜線歩きにあるとつくづく思っておる。
苦難のうえ登った者だけに与えられるご褒美が稜線歩きなのである。
燕岳から大天井岳に至る表銀座ルートは、その名にふさわしく実にゴージャスな景観、美しい稜線、そしてその先に聳える穂高連峰、そして最もシンボリックな形状を呈している槍ヶ岳が目線を上げるたびに視界に入ってくる。
天空のお散歩(滑落などちょいと危険、命がけで歩く箇所もあるが)、この喜びは他に代えるものがない。
歩を進めるにつれて槍ヶ岳の姿が少しづつ大きくなってくるのが嬉しい。
一歩一歩が感激を招く。

by ptaro2009q2 | 2019-10-04 06:03 | 長野
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山旅2日目。
山小屋の朝は早い。
燕岳に対峙する燕山荘(えんざんそう)、人気の高さでは日本一の山小屋と言われるが、年輩客が多いせいか、朝も4時頃になるとあちこちのベッドからごそごそと物音やら話し声が聞こえて来る。
5時半を過ぎると、かなりの人達が外へ出る。
9月末、2800mの山頂、早朝の気温は0度に近い。
一部の客はその日の長い山行に既に出発しているのであろう。また、日の出、ご来光を仰ごうと外へ出ている人も多い。
「モルゲンロート」とは朝焼けのこと。
山荘の東側上部にちょっとした展望台があり、人々が日の出を待っている。
山々のうえに拡がる橙色に染まったモルゲンロートが感動的であった。
正面には「富士山」が雲から頭を出している。振り返れば、北アルプスの山並みに極めて特徴的な「槍ヶ岳」が屹立しておる。
何という感激、何という僥倖!
山国ニッポンの最もシンボリックな2座が一箇所から一挙に見ることが出来るのである、まるで盆と正月が一緒に来たようなものではないか。
山小屋の年配女性スタッフによると、このところずっと天気が悪く、「晴天」という言葉を忘れてしまうくらいであったので、その日の好天は実に久しぶりであったと。
いや実に幸運な朝であった。

by ptaro2009q2 | 2019-10-03 05:50 | 長野
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3年前丁度今頃の、北アルプス・表銀座ルート3泊4日縦走の旅。
札幌から高校同級のKちゃん、Kちゃんの函館中学同級のTさん(埼玉ご在住)と、憧れの表銀座ルート縦走の山行へ。
3泊4日で標高3000m近くの世界を4日間ひたすら歩きに歩いた。
余りトレーニングも積まずに臨むこととなり、スタミナも気力も持つかしら。
初日は新宿から特急あずさ号で穂高駅へ。
バスで中房温泉登山口へ行き、12時過ぎからいよいよ登山開始。
雨が降り出し、「北アルプス3大急坂」と言われる燕岳は今回が4度目であるが、ずぶ濡れとなって厳しい山登りとなった。
過去3度は急登に死ぬ思いしながら4時間弱で登っていた燕岳だが、今回は登頂まで5時間半近くを要した。
しかし休憩が多かったせいもあり、疲れはこれまでの中では最も少なかったか。
急いで登るだけが能ではないかと、新境地に。
標高上がるにつれ見た赤黄に色づいた木々の美しさに感動。
更に山頂で対面した燕岳(2763m)の美しさに、これまでの疲れ・苦労は全て消され報われた思いであった。
神の領域にまた来れた喜びに全身包まれた。


by ptaro2009q2 | 2019-10-02 08:19 | 長野

長野 (4) 善光寺 - 3 本堂

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国宝に敬意を表して善光寺・本堂の写真を掲載。
7世紀後半の飛鳥時代が善光寺の起源と言われているが、現在の本堂は江戸時代、5年の歳月をかけ1707年に完成された。木造建築としては、奈良・東大寺大仏殿、京都・三十三間堂と並んで最大規模を誇る。
何年前か覚えていないほど前のことだが、五木寛之の文庫本『百寺巡礼』全10冊中の何冊かをBOOKOFFで買い むさぼり読んだことがある。京都や奈良などの自分の訪れたことのある寺を五木寛之はどう書くのかと興味津々に読んだことを覚えている。同時に網羅癖ではないが、五木が訪れた百寺を現役を退いたあかつきには全国行脚して訪れてみたいと強く願ったものであった。一線を退いた今、なかなかその現実には至っていないのだが、まだその夢は消えていない。母方の亡き祖父が真宗大谷派の住職であったので自分にもその血が流れているのであろう、寺が自分を呼んでいる。良い歳にもなってきた、ぼちぼち古寺巡礼の旅に出てみたいものだ。善光寺は筆頭に訪れたい寺である。
さて、善光寺本尊には日本最古と言われる「阿弥陀三尊像」が祀られていることを『百寺巡礼』で知った。奈良でも京都でもなく、信州長野に最古の仏像があるのが面白い。
『善光寺縁起』なる古書によると、飛鳥時代に信濃国の本田某が上洛した帰り道に、棄てられた阿弥陀如来像を見つけ、信濃国に持ち帰り如来堂を建立しこの仏像を祀ったとされているが、これは聊かマユツバものか?
今も善光寺の成り立ちについては多くの謎に包まれている。


by ptaro2009q2 | 2019-09-19 08:15 | 長野
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善光寺・山門を前に、様々な土産屋や飲食店が両脇に並ぶ仲見世通りを進む。
空気は一気に純和風、これぞ正しい参道風景。
行き交う参拝者、これからの者はうやうやしく、参拝終わった者には安堵の表情が浮かぶ。
どの宗派にも属さぬ無宗派のお寺・善光寺。
宗派を問わず全ての人を受け入れる門戸の開かれたお寺、フトコロの広さに包まれ心地よい。


by ptaro2009q2 | 2019-09-18 06:45 | 長野
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長野駅に到着すると何が何でも行かねばならないのが善光寺。
初めて行ったのが数年前だったが、善光寺に至る参道、中央通りが実に端正でモダン、美しいことが印象に残った。
その後何度かこの地を訪れる機会を得たが、歩道・車道ともに御影石の石畳、歩道が幅広いので沿道に並ぶ蔵造りの商店や飲食店などをゆっくりと眺めながら善光寺を目指すのが楽しい。
緩やかな傾斜の長い坂道、凱旋門を目指すパリのシャンゼリゼ通りを想起させる。
坂道を進むにつれ頂点にある目的物に近づいて行く興奮は共通のもの。
さながらこの中央通りは善光寺を目指す「和風シャンゼリゼ通り」と言ったら聊か大袈裟だろうか。
写真は、中央通りも仁王門に近づいたところ、アールデコ調のレトロな建物、旧・御本陣藤屋旅館である。
元来は江戸初期に開業した旅館で、善光寺門前の本陣として加賀藩前田家の参勤交代時には常宿にもなっていた由緒ある旅館である。現在は、2006年に『THE FUJIYA GOHONJIN』と改称、旅館業を休業して、レストラン及びウェディング業に特化しているとのこと。
現在の洋風建築に改装されたのは1925年(大正13年)、道路の拡張に伴い、防火対策もあり外観は鉄筋コンクリートにタイルを貼ったアールデコ調に改められた。内部は木造数寄屋造りというから和魂洋才の館である。
しばし、建物の美しさ、漂う歴史の威厳に打たれて周囲をウロウロし続けた。
施された彫刻、窓などのディテールにも魅了された。
<一度訪れれば誰でも極楽浄土へ行ける>と言われる善光寺への参拝ではあるが、わしゃ、こちらの建物を拝んでいる方が性に合ってるわ、と思ったものである。




by ptaro2009q2 | 2019-09-17 07:13 | 長野

長野 千曲市 (1) 姥捨駅

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JR篠ノ井線、松本駅から長野駅に向かって40分、姥捨(おばすて)駅に到着。
眼下には200枚を超えるという棚田、更にその下方にはかの「川中島の戦い」の戦場ともなった善光寺平が一面に広がり千曲市の市街地を見下ろすことが出来る。
これぞ風光明媚、流石は「日本三大車窓」に数えられる名風景である。
無人の駅を出て、棚田周辺を30分ほど散策、日本の原風景と壮大な地形を満喫した。
その後は駅ホームに戻り30分、行き交う電車をぼんやり眺める時間を過ごす。
姥捨駅は鉄道マニア垂涎の「スイッチバック」がある駅としても著名。
かなりの勾配ある地に位置する当駅、停車する列車は当駅目指してジグザグ状に方向を変え切り返しをしながら駅ホームにやって来る。
マニアならずとも、さながらの鉄道ショーに純な子供ごころが甦る。
この素晴らしき景色、懐かしき景色をビール飲みながら感傷的気分で次の電車が来るまでの30分間眺めたい、とオジサン二人は駅周辺を探したのだが、コンビ二も商店も飲食店も含めて辺りには何もない。
天は二物をあたえず、… 絶景とビール両方を一気に手に入れるには至らず⁈
残念ながら、駅の自販機で買った炭酸水を飲みながらの30分を過ごしたのであった。


by ptaro2009q2 | 2019-09-16 08:11 | 長野

長野 松本 (2) 手まり時計

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我が愛する街・信州松本。
松本駅から松本城まで行く途中の伊勢町通りで目を引く球形のオブジェ(?)がある。
「手まり時計」− 松本の伝統手工芸品である手まりをモチーフにした時計である。
美しい色糸が作る精緻かつ優雅な手まり、実に鮮やかで、松本に来た実感を抱かさせてくれる。
実は今の今まで全く知らなかったのであるが、これはからくり時計であり、日中ほぼ1時間おきに中央の青の部分が開き、女の子の人形数体が音楽に合わせて踊り出す仕組みになっているらしい。
流れる音楽も四季によって替えられているという。
静的、と思っていたものが動くことを知った驚き。
また、これまで何十回もこの通りを歩いて来たが、何とそのからくりが作動する現場には一度も出くわしたことがない。
1時間おきだから比較的頻繁にその機会があったにもかかわらず、偶然というか、相性なのであろうか、不思議な巡り合わせである。
世にはそのような奇妙な負の巡り合わせが沢山ありそうだ。
次に行った時にはお城ばかりに気を取られることなく、必ずや人形達の踊りを見てみよう。

by ptaro2009q2 | 2019-09-15 09:06 | 長野