人気ブログランキング |

カテゴリ:北海道( 18 )

札幌 (13) モエレ沼公園 - 2_b0408745_06465343.jpeg

テレビ東京の美術番組『新・美の巨人たち』で7月にこのモエレ沼公園が取り上げられ、故郷、北の大地に現れたイサム・ノグチ設計の<公園そのものが巨大彫刻>のコンセプトに強い興味を持った。
モエレ沼公園、アイヌ語の「モイレペッ」(静かな水面、ゆったりと流れる、の意)を由来とした「モイレ沼」からその名がついた。
周囲はCの字を逆にした形状の大河(沼?)に囲まれた大地、兎に角東京ドーム40個分という北海道ならではの広大なスケールが胸を打つ。綺麗に貼られた一面の芝生、元はゴミ処理場のゴミだったというのも愉快だ。環境保全のメッセージが聞こえて来るようだ。
1982年に着工し、実に23年の歳月をかけて2005年にグランドオープンしたこの公園、札幌に実家を持つ身でありながらその存在を知ったのは恥ずかしながらつい最近のことであった。札幌市もなかなか味なプロジェクトを手掛けていたものだと感心至極。
写真は、当公園のシンボル的建物、ガラスのピラミッド。
最初目にした時には、パリのルーブル美術館のピラミッドを思わせた。全体が幾何学模様でイメージされている公園にはシンボルとして相応わしい。
訪れた日は冷たい雨が降りしきり、結局このピラミッド内で一時間ほど過ごすほかに選択の余地はなかった。
館内、三角四角のガラス板を下から上から、色んな角度で様々な幾何学模様を撮影してみる。時にモノクロモードに変えて白黒写真を撮る。下手な鉄砲、数打ちゃ当たる、ではないが、数多く撮る。
会心の作、一枚も撮れず。
自分の撮影力の拙さ、それ以上に良い構図を捉える想像力・アイデアの貧困さを思い知った。
幾何学模様は様々なシーンを生み出しているが、それらを自分の個性を持って発掘し表現せよ、という練習問題・ドリルを課せられたような気分となった。
この広大な公園、至るところ写真の練習問題の材料に溢れている。





by ptaro2009q2 | 2019-11-18 08:25 | 北海道
札幌 (12)   モエレ沼公園 - 1_b0408745_21100400.jpeg

20世期を代表する世界的な彫刻家 イサム・ノグチ。
東洋と西洋の狭間で生まれ育った天才芸術家。Wiki で調べてみると、何と山口淑子(李香蘭)と結婚していた時期もあったという波乱の人生、まあそんなことはどうでも良いが。
自分が最初に勤務した米国銀行の本社を初めて訪れたのが1986年だったか、ニューヨークのウオール街にある本社ビルの前庭や1階中庭にある彫刻がイサム・ノグチの作品だったことから、彼の名を知り興味を持つようになった。
彼の激動の人生の最終章にて生まれたのが札幌市郊外の大地に広がる『モエレ沼公園』。
元来はゴミ処理場だった埋立地を公園化すべく、イサムが基本設計を受け持ち、最終的には2005年に完成した。
イサムはマスタープランを作成した後の1988年には生涯を閉じ、公園の完成を目にすることはなかったという。
東京ドーム40個分の広大な公園。
綺麗に貼られた芝生と人工の山。
公園そのものが彫刻作品、というイサムらしい発想が具現された超巨大アートである。
一切の商業主義を排し、シンプルな幾何学模様を思わせる抽象画の世界、一見殺風景、いや殺風景だからこそ想像力を刺激する、なかなか実験的で挑発的な世界である。
こういうの、嫌いではない、いや、むしろ心地よい。快哉を呼ぶ、と言っても良い。
自分の一枚の写真だけでこの公園をズバリ核心突く表現にて皆さんにお伝えすることは難しい。
どう撮れば最もシンボリック?? どこの景色をどう切り取って一枚を撮るべきか?
百枚、いや千枚の写真でもこの公園を本質的に捉えるのは難しいのかもしれない。
そもそも正解などないのであろう。
訪れる人の多寡、季節や天候、心の有り様によっても見える景色、解釈はかなり変わって行くことだろう。
雪にも近い雨が強く降り出し、凍える寒さが襲う。折角来た念願の地だったが、すぐに思考能力が奪われ、動き廻る体力気力も失せた。
楽しみにしていたモエレ山(52m)に登るどころか、周囲全般を歩くことも諦めたことは残念至極。
色々な箇所で多くの枚数の写真を撮りたいと考えていたが僅かばかりしか撮れず、満足行く写真は撮れなかった。
今後何度も来なければならぬ場所になった。



by ptaro2009q2 | 2019-11-17 06:24 | 北海道

札幌 (11) 北海道大学 - 5

札幌 (11) 北海道大学 - 5_b0408745_10451837.jpeg

北大キャンパスを訪れたなら、これを見ておかないわけには行かない。
いや、これが最大の目的と言っても良い。
ポプラ並木。
学舎が並ぶ奥のまた奥、広大なキャンパスの中でちょっと分かりづらい場所にあるが、苦労した末に辿り着いたこの並木に出会った時の感動、嬉しさは表現し難い。
高く真っ直ぐに聳えるポプラの並木、雄々しさ、力強さ、そして気高さを我が精神に注入してくれるようだ。
ポプラのようになりたい、と友と一緒に此処で語ったことを思い出す。
北海道は今週大寒波到来、一気に冬景色となったようだ。

by ptaro2009q2 | 2019-11-16 11:09 | 北海道

札幌 (10) 北海道大学 - 4

札幌 (10)  北海道大学 - 4_b0408745_09210636.jpeg

北海道大学の前身、札幌農学校の創始者ウィリアム・スミス・クラーク先生の残したメッセージ「少年よ、大志を抱け」は余りにも有名だが、その後に続く言葉は必ずしも良く知られているわけではない。
(諸説あるようだが) その内容は以下であることを今回の北大お散歩で知った。

<金や利己的な富の蓄積のためではなく、人が名誉と呼ぶはかないもののためでもなく、知識や、正義や、人々の向上のために、そして人としてあるべき姿に到達するために大志を抱きなさい。>

なるほど心洗われるお言葉である。
1877(明治10)年、卒業生を送り出し離日の際のお言葉だそうだ。
人としてあるべき原点をもう一度足元から見直さねばならぬものだと、この北の大地で思う。
壮年も、大志を抱け、である。



by ptaro2009q2 | 2019-11-15 09:34 | 北海道
小樽 (5)   小樽オルゴール堂本館_b0408745_07572778.jpeg

小樽運河・浅草橋からぶらぶら歩いて15分ほど、土産店や飲食店が並ぶ堺町通りの終着点がメルヘン交差点。
交差点を渡った先正面にある石造りの建物がノスタルジックな街並みに良く似合う。
小樽オルゴール堂本館、1912(明治45)年、北海道有数の米穀商が本社屋として建造、現在は約3400種類、数万点のオルゴールを扱う店舗となっている。
広い空間の館内は、まさしく夢とメルヘンの別世界。
アンティークから現代風なものまで様々なオルゴールが展示販売され、繊細な音を奏でる。
ひとつひとつのオルゴール全ての曲をゆっくり時間をかけて聴いてみたくなる誘惑に駆られるほどだ。
オルゴールの音色は人を俗世から乖離させ幼き日の記憶を甦らせ、ココロを純にしてくれる。
手作り体験コーナーなる、世界で一つだけのオリジナルオルゴールをカスタムメイクするコーナーもある。
やはり選ぶ曲は、鶴岡雅義と東京ロマンチカの「小樽の人よ」しかない、と思う昭和生まれのオジサンであった。


by ptaro2009q2 | 2019-11-14 09:17 | 北海道

小樽 (4) 旧手宮線跡

小樽 (4)   旧手宮線跡_b0408745_19481003.jpeg

毎年恒例、小樽へ来ると訪れるルートはいつもほぼ一緒。
小樽駅から緩く長い坂を下って小樽運河へ、その後飲食店や土産屋が並ぶ堺町本通りを往復し小樽駅に戻る、というルート。途中、日本銀行小樽支店を始めとした「北のウォール街」の記憶を蘇らす数々の銀行建築、威厳ある洋館、石造りの倉庫等の立派な歴史的建造物がずらりと並ぶが、更に昭和中期・戦後まもなくに建てられたと見られる古い木造造り・トタン板屋根の小さな一般民家、良くぞ今まで残っていたなという家屋が突如ビルの谷間あちこちに姿現したりすると一気に60年前にタイムスリップ、その意外性と切ない佇まいに欣喜雀躍となる。
さて、今回はいつもとは趣向を変え、旧手宮線跡を歩いてみることにした。
1880年に北海道で最初に開通した鉄道の一部、1985年に廃線となる。
これまで繁華街にある一部の線路跡には何度も足を運んでいるが、線路の終点まで約1.6kmを歩くのは初めて。
緑に覆われた錆びた線路が続く。線路脇には散歩道が整備されているが、中心街を過ぎると殆ど人影もない静かな一直線、レトロ感、寂寥感あって良い。歩みを進めるにつれ過去をぼんやりと追想する旅となる。
時に視線を上げると青空の中に紅葉が映える。
遮断機や車留めなど当時使われていたものがそのまま残されているのが鉄ちゃんココロを魅了する。
100余年の間、特に開拓時代には石炭や農産物を運び地域の発展に大きく寄与した鉄道に思いを寄せる。これから100年後、現在ある交通手段やシステムはどれだけ変貌を遂げるものであろうかと、考えてみる。
ランチはこの散歩路を往復したあと繁華街の寿司屋で豪勢に食べようかと考えていたが、片道の終点まで来たところで空腹を感じ、近くのスーパーで寿司と缶ビールを買い求め、線路脇に腰掛けて食べることにした。
狭い店の中、中国人観光客の喧騒の中で食べるよりは、開放感ある屋外で静寂に包まれ古い鉄道遺産を眺めての、恐らくずっと豊かで幸福なランチであった。



by ptaro2009q2 | 2019-11-12 06:15 | 北海道

小樽 (3) 小樽運河 - 3

小樽 (3) 小樽運河 - 3_b0408745_09143041.jpeg

浅草橋、というのは東京下町だが、小樽運河に架かる最も観光客が群がるこの名所も「浅草橋」であることを今回初めて知った。元・小樽市民、現・東京人としては、小樽において浅草橋、一寸不思議な感じである。
それにしても観光客の多いこと、そしてその大方が外国人客、なかんずく中国人の多さは、現状日本全国隅々まで珍しいことでもなくなったが、連日絶えることなく集客できているのは、市をあげての誘致活動、観光インフラの整備、人材育成など、長い間の積み重ねの成果なのであろう。
いつもは浅草橋上、溢れんばかりの観光客だが、今回は偶々かもしれないが、若干人数も少なめ。やはり韓国人観光客の減少が影響しているのだろう。
数年前のレポートだが、北大教授が小樽を訪れた中国人観光客を多数インタビューし、小樽ではどの辺に感銘を受けたかを聴取した結果が示されていた。日本人観光客だと小樽に、「レトロ」「郷愁・懐かしさ」「癒し」を感じ取りその象徴に小樽運河を位置付けるが、中国人にとって小樽運河はさほどの感銘を呼ぶほどのものではなく、むしろ寿司や生鮮品、お菓子などの食べ物の方が圧倒的人気であったという。中国三千年の歴史の前では小樽のレトロはまだまだひよっこ、いや兎にも角にも「花より団子」かな。
あと興味深かったのは、海の綺麗さに中国人が随分感動していたこと。小樽市郊外の祝津海岸や、札幌から小樽に向かう途中の電車からすぐ間際に見る日本海海岸の美しさに感動したという声を知り、これは大いに同意、大変嬉しく思った。


by ptaro2009q2 | 2019-11-11 10:09 | 北海道

小樽 (2) 小樽運河 - 2

小樽 (2) 小樽運河 - 2_b0408745_19531904.jpeg

ここ数年小樽を訪れた時は、歌の文句ではないが、「粉雪舞い散る」ような寒い曇天の日ばかりであったが、今回は珍しく晴れの日の小樽となった。
5歳から7歳までの約3年を過ごした街、懐かしさそのものであるが、当時はまだ北のウォール街の威光も残り、大きなロシア船などが港を行き来する貿易の玄関口、北海道経済・金融の中心地、活気のある街だったような記憶がある。昭和40年代あたりから人口は大きく札幌へとシフトし、小樽は急速に錆びれて行く。
長年の論争の末に運河が現在の姿に再整備されたのが昭和61年、以降小樽は観光の街として活気を取り戻して行く。我が幼少の頃の記憶の中には運河の存在はなく、何十年ぶりにこの地を訪れた時には全く別物を見たような思いであった。
さてさて話は大脱線するが、自分のなかで小樽の記憶の第一は、「坂の街」である。
中心街を始め市内多くの地が傾斜地、至るところに坂があった。自宅があった地もやはり傾斜地にあり、毎日坂を登り下りして学校に通っていた。
日本では神戸や長崎などは、「港と坂」があり小樽と共通した匂いを抱かせる。
海外旅行での経験としては、米国西海岸のシアトル、此処も港があり、中心街は丁度馬の背状になる坂の街、東洋系の人も多く、小樽を思わせる懐かしさを感じさせた。
10年ほど前に一人ドライブ旅行で訪れたニュージーランド南島、南東部にあるダニーデン、此処は英国スコットランド移民が作った街だが、同様に港と坂の街であった。街中の道標の中で時々OTARU の文字を見かけ不思議に思ったのだが、どうも実際小樽市と姉妹都市になっていると知り合点がいった。当地がオタゴ地方にあることから、オタルとオタゴに縁を見たということなのであろう。ホテルのオバサン主人から、とてつもなく長く急勾配の坂があり、世界的な観光地なので行ってみな、と言われ行ってみた。ジャンプ台のような凄まじい坂であった。懐かしい思い出である。


by ptaro2009q2 | 2019-11-10 08:52 | 北海道

札幌 (9) 中島公園 - 4

札幌 (9) 中島公園 - 4_b0408745_09324916.jpeg

札幌・中島公園の写真をもう一枚。
歩みを進めるにつれ、公園はこれほど多彩な表情と色彩を持つものかと心を動かされる。
毎朝この公園をお散歩し四季の移ろいを体感出来る近隣の方々を心底羨ましく思う。
紅葉黄葉も最盛期を過ぎ、やがて落葉が路面を覆う時期が近づいて来た。
燃えるような落葉樹、一部白樺が混ざり、色彩的なアクセントを加えているのが良い。
詩情溢れるこの時期に故郷へ戻れたこと、幸福感が沁みる。

by ptaro2009q2 | 2019-11-09 09:49 | 北海道
札幌 (8) 旧北海道庁舎 - 2_b0408745_21370891.jpeg


昨日の札幌はお昼過ぎに雨が雪に変わり、これが平年より遅い初雪となった。
日に日に冬の足音が大きくなって来るようだ。
さて、北海道庁。
正門前に拡がるイチョウ並木、繁華街のど真ん中にも拘らず、実に雄大で美しい。
こんな綺麗な並木は昔あったっけ?
正面の幅広の舗道は、東京駅丸の内レンガ駅舎の前、皇居に連なる行幸通りとイメージが重なる。
周辺の街の建物や地下街も洗練され、大都市の風格が感じられる一角である


by ptaro2009q2 | 2019-11-08 06:32 | 北海道