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カテゴリ:佐賀( 2 )

佐賀 唐津 (2)   旧唐津銀行本店_b0408745_09324670.jpeg


唐津城訪問後 唐津市内にて使える時間は残り僅か数十分であったが、これだけは観たい、と思ったのが元・唐津銀行の建物。
お城で拾った観光パンフの中で、レンガ建ての所謂近代建築、西洋の香りとレトロ感がええ感じで漂う名建築が唐津にもあったことに感激、探すことにした。
赤レンガと白御影石によるコントラストが印象的な旧唐津銀行。竣工は1912(明治45)年。
建物は実に特徴的。
デジャヴ感、見覚えあるなと思ったら、辰野金吾の設計監修とある。
あの東京駅赤レンガ駅舎の設計家である。
館内の展示物で知ったが、辰野金吾はこの唐津の出身であったのだ。
建築を発注したのは、26歳にして唐津銀行を開業した大島小太郎。
大島は辰野の嘗ての同窓生で、辰野に銀行建築の設計を依頼するも、辰野は国家プロジェクト「東京駅」設計工事の真っ只中。そこで辰野は愛弟子の田中実に設計を委ね自分は監修者として設計を見守ることになったという。
旧唐津銀行は、まさに3人の情熱が生んだ珠玉の作品として地元民に愛され続けているのだ。
なかなか感動的な話である。
当建物の中も英国風のシックな銀行カウンター等、高い格調、瀟洒な作りに強く感銘した。
話は変わるが、博多から唐津行の早朝バスに乗った際に随分多くの高校生が乗り込んできた。
1時間強で到着したバスの終着点(唐津城入口)の目の前にあったのは早稲田佐賀高校・中学。まだ比較的新しい学校のようだ。
一時間以上をかけて福岡からこの進学校に通っているとは大変だな~。
はて何故こんなところに早稲田の直系学校が?と不思議に思ったのだが、創設者・大隈重信が佐賀出身だったことを思い出した。なるほど。
お笑い芸人はなわ君が嘗て<何にもねえ~佐賀~♪>と自虐の歌を歌った佐賀ではあるが、流石は嘗ての薩長土肥の一角、辰野金吾といい、大隈重信といい、佐賀は目線の高い立派な人材を多数輩出しているではないか!
悲しい佐賀(性)、ではないのだ!

by ptaro2009q2 | 2019-10-25 09:48 | 佐賀

佐賀 唐津 (1) 唐津城

佐賀 唐津 (1)   唐津城_b0408745_06030567.jpeg

あれは4年前の九州ぶらり一人旅、予定になかったのだが、博多から突如佐賀県唐津に足を運ぶことにした。
バスで1時間、意外に近い。
お目当は唐津城。豊臣秀吉の家臣・ 寺沢広高が1608年に築城。
現在の天守閣は1966年に完成したもので、最近石垣の改修工事が施された。
天守閣からの眺望は東西南北どちらを見ても息を飲むほどに素晴らしい。
北は玄界灘、唐津湾をのぞみ、麓には松浦川が注ぐ。
右手には虹の松原(国の特別名勝)と呼ばれる美しい砂浜の海岸が優しいカーブを描く。
更にその先には幻想的に見える筑豊の山並みが続き、まるで絵のようだ。
虹の松原手前の砂州に住宅がひしめきあっている形状も模型を見ているようで実に印象的だった。
景観の美しさには戦国時代や明治以降の産業隆盛などを経たこの地域の歴史の重さが沁み込んでいる。
川や湖の景観が美しいお城としては長良川の犬山城、琵琶湖の彦根城がすぐに思い浮かぶが、天守閣からの眺望においては水に恵まれたこの唐津城が最も美しいのではないかと思われた。
石炭で栄え、古くから海上交通の拠点だった唐津は歴史的建物をはじめとして想像以上に見どころの多い街。
時間が無くてまもなく博多へ戻ることとなったが、時間をかけてゆっくり見たいもの多々あり、実はその後二度ほど再訪したほどだ。
帰りのバス乗り場を探すため松浦川(結構の大河なり)を遡って歩いていたところ、ふと振り返ったら川に浮かぶ満島山。
その頂上に唐津城のある満島山は、まるで湾上に浮かぶ小島、修道院あるフランスのモンサンミッシェルのようであった。
山頂からの景色も美しかったが、麓からの景色も素晴らしいの一語に尽きる。


by ptaro2009q2 | 2019-07-29 06:22 | 佐賀