バンヤンツリー・ビンタン最大の目玉は、ホテル中央部にあるプール。
我が旅体験は限られたものではあるが、非日常部門では、世界のなかでも最も居心地の良い場所 No.1 にランクしたい極上スポットである。
南シナ海をのぞむ崖縁にある円形プール、水のブルーに強い衝撃を受けた。
神秘の青である。
一瞬にして神秘の別世界が出現したことに圧倒された。
泳ぐプールではなく鑑賞のためのプール、荘厳な静けさのなか長くプールサイドに佇みこのブルーを眺める。
高い木に囲まれ、プールの青も時間、天候、光線、風の具合によって、そして見る角度によって、微妙に色を変える。
時に青、時に紺、時にサファイア或いはエメラルドのような神秘な色となる。見る者の気持ちの有り様によってもブルーの見え方は違ってくるのかもしれない。
この美しいプールの前では非日常空間の極として全ての日常の雑念邪念も綺麗に流され無になるようである。