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ベルギー アントワープ (2) シュケルデ川

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アントワープと言えば、嘗ての欧州交易の中心地。
「フランダースの犬」の舞台となったノートルダム大寺院や画家ルーベンスの家、ダイヤモンド博物館が見所であることはボンヤリとは認識していた。
新旧の名建築多く、文化・芸術的にも見所満載、お薦めレストランも多数の活気溢れる街のようだ。
残念ながら、その日は早朝からデン・ハーグでの市内散歩と美術館訪問、電車を2台乗り継いで後はカンカン照りの下、重いリュックを背負って小一時間予約した宿探しと続き、宿に到着した時点で、もう体力消耗、気力も尽きた。
2時間ほどの休息の後にやっと出掛けたのは、観光名所が集中する旧市街の繁華街ではなく、その反対方向にあたる再開発地域である港湾地区。ホテルのご主人のアドバイスに従ってみたのだ。
行ってみると、港湾地区というので海なのかと思っていたが、どうも川のようである。
北フランスを水源とし北海にそそぐシュケルデ川という。
人も歩いていない一面閑散たる場所であったが遠く川べりの一箇所だけ随分の人が集まっているところがあり、其処へ行ってみる。
恐らくは遅い日の入り、夕陽とその後に来る夕闇を待っているのではないだろうか。
日の入りといっても当地は緯度も高く、夏至にはまだ一月以上ある時期ではあったが、夜10時半までは暗くならない土地なのである。
午後7時を過ぎても陽は十分に高い。
遅い時間まで人々は裏の倉庫内のパブで求めたビールやワインを片手に家族や友人とお喋りに勤しむのであろう。
適度な間隔で建つ3棟のモダンな高層ビルがある水辺の風景を見ながらのベルギービールは実に美味そうだ。
人々は倉庫から椅子を自由に持ち出して好きなところで川を眺め日没を待つ。
なかなか好い場所に出くわしたことに感激した。

by ptaro2009q2 | 2019-07-12 08:18 | Belgium

東京、日本、世界の街歩き


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