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長野 松本 (3) 松本城 - 2

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本日、長野、小布施を経て松本へ一泊旅。
夜は、現地で合流したKちゃん達と、彼の馴染みの店でお食事会。
ここ数年、年に3、4度は来ていた松本だが、今年は12月の今回が初めて、久しぶりの信州だ。
名物の馬肉の刺身などを美味しく頂いた。
その後、ホテルに戻る前に一人で松本城へ。
お城ファンとして日本あちこちのお城を見て来たが、やはり松本城が最も心落ち着く我が最愛のお城。
お堀に浮かぶバランスの良い風貌、見飽きない。
早朝の、背後に北アルプスを従える松本城も壮観だが、夜のライトアップされた松本城は優雅なり。
雅(みやび)を見事に体現した独自の美、三島文学、金閣寺に火を付けた僧侶の気持ちを思い出した。
本日は朝4時起き、いや疲れた。もうそろそろ寝ることにしよう。

# by ptaro2009q2 | 2019-12-10 20:56 | 長野

立石 (2) 立石仲見世 - 1

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「せんべろ」の聖地・立石。駅周辺に異常な数の居酒屋が散在する。
京成押上線の線路北側には再開発で惜しくも姿を消すこととなった「呑んべ横丁」や赤線跡の怪しいスナック街、一方南側にはふた筋の商店街があり、そのひとつ「立石仲見世」には惣菜や食料品の店が並び、昭和中期のニオイが色濃く香る。創業当時から時が止まったような空間。
商店街入り口(写真奥)の創業50年の立ち喰い寿司店「栄寿司」、12時開店を待つ長い行列に驚いたが、一時間待ちは当たり前の人気店だ。
先を進むと「宇ち多“」「ミツワ」、いずれも立石三大モツ煮店のひとつ。
「宇ち多“」、14時開店の既に30分前には何十人ものオジサン、お兄サン達の長蛇の列、もう驚きというより仰天、圧倒された。笑うしかない。開店時間を待つ人々、良い席を確保せんと、いや、何はともあれ酒を求めてか、皆目が血走っている。列の後ろの人達は一巡目を鼻から諦め二巡目狙いで列に並んでいるようだが、恐らく客の回転は速いのであろう。
この行列の凄まじさ、そして開店と同時に客が次々とモーレツな勢いで店内に吸い寄せられて行く様子を間近で見たのは実にエキサイティングであったものだ。いや、感動さえした。
流石は、下町の首都、いや酒都・立石である。
今度は日が暮れた夕方にでも行って、灯りの中のお客の幸せな表情を見てみたいものだ。

# by ptaro2009q2 | 2019-12-09 21:35 | 東京

丹沢 鍋割山 (1)

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前の職場の同僚2名と一年ぶり登山、行き先は神奈川県は丹沢の人気コース鍋割山。
朝4時起き、3時間かけて関東横断して集合駅にやっとたどり着いたが、ひとりは風邪ぶり返してドタキャン、もう一人は紆余曲折のすえ結局1時間半の大遅刻と、波乱万丈の出足となった。(オジサンは疲れたよ〰。。。。)
ガイド本によると往復のコースタイムは7時間半。
日没までに下山できるか懸念されたが、健脚、私より2廻り若い I君、長身185㎝でトレランやフルマラソン大会ちょくちょく参加する彼の早いペースに何とかくらいつき、予定より数十分早く山頂到着。お天気が良かったのも何より。
緩やかな前半とは対照的に後半は急勾配で辛かったが、頂上近くから見えた大きな富士の姿に救われた。
頂上では、鍋割山荘名物の鍋焼きうどんを美味しくいただく。
私白ワインを提供。I君からはドリップコーヒーとアップルパイ。
これだから山はやめられない。
次回は山頂でカレーを作ろうという話で盛り上がった
復路は落ち葉の絨毯敷き詰めた森の中をひたすら歩く歩く。
勾配きついのでヒザやふくらはぎに大きな負担がかかり、翌日以降ちゃんと歩けるかを心配しながら歩く。最近は下り恐怖症なのだ。
結局6時間半を大きく割る高速登山、何とか日没時間前に登山口バス停に辿り着くことが出来、何よりであった。
鍋割山、コースが良く整備されており、山頂からの眺望も富士山、太平洋、そして丹沢市街が一望できる素晴らしさ。山荘もあり何かと便利。
丹沢の山々と連なり尾根を形成、コースの選択肢も多く楽しい。
同行のI君とも、山にまつわる色々な話が出来、また一緒の再訪を誓った次第である。

# by ptaro2009q2 | 2019-12-09 06:49 | 神奈川
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本日12月8日。
今朝起きてFacebook を見ながら、この日がジョン・レノンの命日だったことを思い出す。
1980年のこの日、彼が住むニューヨーク、セントラルパーク脇にあるダコタハウスの玄関前で暴漢に射殺された。あれからもう39年の月日が経ったことが信じられぬ。最近ではビートルズの伝説の名盤「アビーロード」発売50周年で盛り上がっているが、自分の中でもジョン・レノンの存在感は大きくなるばかり。間違いなく20世紀後半の最高のカリスマの一人であろう。
写真のダコタハウス、7年前の夏に訪れた。
1884年竣工の集合住宅。ジョンはこの超高級アパートに何と5室も所有していたとか。
建築ファンとしてもこの建物の美しさは筆舌に尽くし難い。
設計者は、同じセントラルパークの前にあるプラザホテルも設計したというが、確かに良く似たファザードである。
ビートルズ世代のオジサンとしては思い入れのあるアーチストが劇的な死を遂げた場所に立つ感傷的な時間をゆっくりと味わいたかったのであるが、玄関先に立つ身体頑強な黒人のセキュリティガードの冷たい視線が痛く、どうもそこに長く佇むことを阻まれてしまったことを思い出す。
今晩は美味しいコーヒーを淹れて、ジョンのアルバムでも聴こうかな。

# by ptaro2009q2 | 2019-12-08 09:27 | USA
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昨日は知人と会食があり、お昼都内へ。
会食後、気になってひとり北の丸公園へ、勝手に足が向いてしまった。
紅葉がピークを迎えたようだ。
いつもは閑散として歩く人もまばらな公園、大型バスで来た団体客なども居て結構な人出に驚く。
あちこちから紅葉の鮮やかさに感嘆の声が漏れている。
木々は燃える紅葉を纏い、ゆらゆらと踊っているように見えた。



# by ptaro2009q2 | 2019-12-07 09:58 | 東京

立石 (1) 呑んべ横丁 - 1

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寅さんの故郷・柴又にほど近い立石、同じ葛飾区にある。
作家の中島らもによる造語ときくが、「せんべろ」、千円でベロベロに酔えるほど安い酒場が集まっている街として昨今脚光を浴びている。
戦後闇市から発展した街、下町らしく小さな家屋が建て込んでいる。
京成立石駅を挟んで南北それぞれ古い商店街があるが、昭和レトロそのものの懐かしさ漂う街並みで5-60年前にタイムスリップした感覚となる。
駅北側一帯が再開発、京成線の線路は高架線となり、駅前には高層ビルが建つという話を知ったのが昨年夏。地震による木造家屋の倒壊や大規模火災被害のリスクが高いとの調査結果のもと、街の再開発プロジェクトが発動するのだという。
それに伴って再開発地域にある「呑んべ横丁」もまもなく取り壊しの憂き目にあう、と聞き、慌てて初の立石訪問となった次第である。
駅から徒歩2分ほどだったか、狭い小路でこの看板を目にした時の感動の震えを忘れない。
あれからもう1年以上が経っている。再開発の進捗状況が気になっており、近々再訪しようと考えている。

# by ptaro2009q2 | 2019-12-06 06:52 | 東京

葛飾柴又 (2)

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月刊誌 『東京人』、東京の街歩きを好んでやっている人間にとっては絶妙のテーマ、琴線に触れるシーンを取り上げて呉れる我がお気に入りの雑誌である。
発売されたばかりの最新号、特集は『寅さんと東京』。
12月27日に50作目の新作映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』が封切りされることに因んだもの。
同作では、過去シリーズ49作をデジタル修復して寅さんを復活させる。大変楽しみだ。
『東京人』の巻頭、山田洋二監督と画家の藪野健さんの対談が抜群に面白く、テーマの「不寛容な時代はこの厄介な男をどう迎えるか」が第一作から50年を迎えた今、タイムリー。確かに、昭和後期、規制も何もが緩かった時代でさえもはみ出し者だった寅さん、窮屈な現代に生きていたら居場所はあったのか、しみじみと読ませてもらった。
写真は柴又駅前の寅さん像。なかなか格好良い。
少年時代からリアルタイムで見ていた『男はつらいよ』、昨今もTVやDVDで繰り返し全編を見ているので、ストーリーやセリフまで暗誦出来るほどであるが、見るたびに新たな発見があり、寅さんの人物像も少しづつ変わって来た。最近は寅さんの人情の厚さや純情さにじんと来て涙腺崩壊、大泣きさせられることが多くなって来たもんだ、
決してただの「厄介な男」ではない。

# by ptaro2009q2 | 2019-12-05 06:34 | 東京

葛飾柴又 (1)

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<首相が「桜を見る会」の一連の問題について2日の参院本会議で答弁したことを受け、官房長官が直後の記者会見で「さまざまな質問に丁寧に答えた」と述べ、首相は説明責任を果たしたとの認識を強調した。政権は、野党が求める衆参の予算委員会の集中審議に応じず幕引きを図る構えで、自民党幹部は「うまく逃げ切った」。> (12月3日 西日本新聞より)
当ブログでは基本的に政治には触れないこととしていたが、流石にこれには呆れて物が言えないわ。
嘘を嘘で固め、違法行為もやり放題の政権、挙句は反社勢力との接触が指摘され流石に今回は詰んだかと思いきや、幕引きとは。
野党のだらしなさは相変わらずだが、与党にもこれはおかしいと叫ぶ骨のある輩が一人も居ないのかね。
政界、官界、財界、法曹界、マスコミ含め、正義と怒りを忘れた日本人にも悲しい思い。(自分自身を含めて)
今年は様々な局面で感じたことであるが、「日本が沈んで行く」感覚、更に強まるやるせなさよ。
さて写真は、京成線・柴又駅前に建つ『男はつらいよ』のさくら像。
その先に建つ寅さん像に対峙するように追って建立された。
自由奔放、気儘で往々にして出鱈目の兄を忍耐強く理解し支える腹違いの妹・さくらの立ち姿が意地らしい。
「桜を見る会」は酷いけど、こちらの立像「さくら」には感涙。
さくらさんからは、日本人が本来普遍的に持つ良心・慈悲のこころを忘れるな、と訴えかけられているようだ。

# by ptaro2009q2 | 2019-12-04 06:27 | 東京
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皇居のお隣り、北の丸公園。
公園の人通りも殆どない森の先、北側の淵だが、格別に静かで心地よい一画を見つけた。
数え切れぬほどに来訪しているのだが、知らない一画がまだあったことに少々感激。
対面は桜の名所・千鳥ヶ淵、歩く人も見られぬ公園の秘境、何とも贅沢なスペースではないか。
視線先のベンチ.....お二人とも齢80歳を越えると思われる老カップルの姿が眼に入った。
会話を交わすこともなく静かにベンチに座り、ぼんやりと紅葉越しに千鳥が淵のお堀、一番町方面を見ている。
暖かな初冬の日差をご夫婦で静かに静かに楽しんでいるようだ。日向ぼっこ。
此処までくると饒舌な会話など必要ない、何か生きていることがただただ嬉しいと、静かな喜びに満ちて居られるのではないかと勝手に解釈してしまった。素晴らしい。
ご主人の背中がベンチの背もたれから少しはみ出しているところに、このご夫婦のビミョーな力関係が見えるようで微笑ましい。
そう言うと、一緒にいたK君、即座に「力関係じゃないよ。旦那さんのさりげない思いやりだよ。」と仰られる。
なるほど、普段から奥様のことを大切に思っている人の言うことは違う、と感心した。


# by ptaro2009q2 | 2019-12-03 07:15 | 東京

新浦安 (4)

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師走初日の日曜日、この日はフルート奏者である我が嫁さん出演の演奏会が行われた。
会場は新浦安のホール、新しくて設備も近代的で快適だった。
東京藝大出身、ピアノ、バイオリン、フルートの女性三人がトリオを組んでの演奏会は今回で13回目となる。
いずれも各分野国内外で演奏活動や講師としての長い経験を持ち、円熟と貫禄の演奏ぶりであった。
約80名の観衆、多くが演奏者の知人や教え子さん達であるが、豊かな音色で日曜の午後を楽しまれたようで何より、関係者の一人としても無事に演奏会が終了したことに安堵した。
演奏曲目の一部は以下の通り。

J.S.バッハ: トリオソナタ ト長調 BWV1038
ヘンデル: トリオソナタ ロ短調 作品2
J.S. バッハ: ブランデンブルク協奏曲第5番 二短調 BWV 1050
クライスラー: 愛の喜び

以上を含めた計8曲、普段馴染みの薄い難解な曲も少なくなかったが、アンコールの最後では12月にちなんでクリスマスソングのメドレー、ほんわかとした空気で演奏会を締め括った。
終了後は、会場予約等にご支援頂いた地元H先輩ご夫婦と魚の美味しい銘店で軽い打ち上げを行い、解放感に包まれた時間を過ごすことが出来た。この日のために長期に渡って練習に励んできた嫁さんを含めた3人のメンバーを祝福したい。

# by ptaro2009q2 | 2019-12-02 10:09 | 千葉

高尾山 (3) 奥高尾 - 2

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お久しぶりに初冬の奥高尾へ。
しばらくご無沙汰していた山歩き、稲荷山コース経由で先ずは高尾山頂を目指す。
最初は息も上がり気味だったが、段々調子が良くなって半袖で歩いたぞよ。
日頃街歩きで一日1-2万歩、多い日だと3万歩を歩いてはいるが、やはり山は足腰や肺に掛かる負荷が平地とは全然違う、いや、もっと山に来なくては基礎体力維持できないなと痛感。
お山のなかで自分の肉体ともっと会話しよう、肉体をいじめよう。
高尾山は相変わらずの大混雑、老若男女が紅葉目当てに大挙押し寄せ、山頂も大混雑。
高尾山頂で恒例ソフトクリーム食べた後にすぐに向かった奥高尾の縦走賂、小仏城山まで約40分で走破。
楽しいランチは持参のお弁当、バーナーで沸かしたお湯で肉うどん。
デザートはコーヒーとチョコチップなり。
帰りは一心不乱に森の下り道を降り、甲州街道に出てからは小原宿の本陣に寄り、相模湖駅がゴール。
久しぶりの奥高尾をフルコースで楽しんだ。

# by ptaro2009q2 | 2019-12-01 06:37 | 東京
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五箇山、菅沼集落の見学を終え高岡行きバスの待ち時間、時間を持て余して国道の坂道を登ると、ちょうど集落を俯瞰できるポイントに辿り着いた。
日本有数の豪雪地帯、もうひと月もすると全てが雪の下、一面白の世界となることであろう。

# by ptaro2009q2 | 2019-11-30 06:34 | 富山
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白川郷にはこれまで3度行っていたが、同じ世界遺産の五箇山は白川郷から金沢や富山に向かう際にいつも素通りしており、心残りであった。
このたびやっと初めて訪問する機会を得た。
念願の五箇山である。
高岡から車で南下一時間ほど、深い山々を幾つも越え人里離れたところにひっそり佇む集落、文字通り手を合わせたような「合掌造り」の日本家屋が身を寄せ合うように並ぶその姿、まるで時間が止まった世界のようであった。
五箇山、と言っても、幾つかの集落などに分散されており全てを効率的に見るのは容易ではない。
今回は菅沼と相倉の集落をそれぞれ見ることにした。
白川郷と比べるとスケールにおいては大きく劣るが、どのような地形に集落があるのか、また家屋の並びようというかレイアウトの様子は集落それぞれに特徴があって面白い。
谷間の僅かな平地、庄川沿いにひっそりと佇む菅沼の集落が良かった。
合掌造りのあの独特の家屋は僅か9軒ほどの小集落だが、その「ひっそり感」がしみじみ沁みる。
雪深き地、江戸時代以降、厳しき生活を送られた人々に思いを寄せる。
農作以外に養蚕や紙づくり、そして火薬の原料となる塩硝など独自の産業を展開させ今日に至っているというが、山奥のまた奥、こんなところに良く人が住んでいた、と思わせる土地である。
落人が逃げ込んだ土地かしらん。
忍耐と苦渋にまみれながらも渋とく生を送り集落を維持されてきた先人に拍手送りたい。
歴史的価値、芸術性…まさに「世界遺産」に相応しい。



# by ptaro2009q2 | 2019-11-29 06:32 | 富山
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北の丸公園の写真をもう一枚。
震えるような寒さ、小雨にも拘わらず歩く人の数の多いこと。
お隣り、皇居東御苑の大嘗祭舞台を只今一般公開しているようだが、これを見に来た人が参観後大挙北の丸公園に流れて来たようだった。旗を掲げたツアーコンダクターに率いられた年配者のグループ等も時折見られ、静謐さそのものの普段とは随分様子が違うなあ。
鮮やかな紅葉に感嘆し写真に収めようという人が後を立たず、喧騒の通りとなっていたが、一瞬奇跡的に人通りが途絶えシャッターチャンスが訪れた。イメージしていた「静」の瞬間であった。

# by ptaro2009q2 | 2019-11-28 06:35 | 東京
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小雨降る昨日、2週間ぶりに訪れ、待望の色を観た。
大都会のど真ん中、北の丸公園の一画、今年もやっと巡り会えた見事な紅葉。
此処は嘗て四谷や半蔵門に勤務地があった頃は地下鉄・竹橋駅よりオフィスまで毎朝30分のお散歩の定番コースの中間点、人影もほぼない早朝の公園を独り占め、ベンチに座り短い休息の時間を過ごしたものだ。
ちょうどこの11月下旬は公園のお池裏の一帯が見事な紅葉に染まる時期で、木々の色づき様を眺めながらその変化を見るのが毎日の楽しみであった。現役を退いた現在でもこの紅葉のことが忘れられず機会あるたびに足を運んでいたが、本年初の感激のご対面となった。
途中から合流してくれたお散歩パートナーH先輩ともども、雨にもかかわらず、しみじみと木立の中に佇む。
それにしても東京のど真ん中にこれだけ広大で静寂な自然があることはまこと貴重というしかない。
激務が続いた現役時代、一歩此処から外に出ると、喧騒とストレスに溢れた戦場となるだけに、ココロ穏やかに緩やかな時を過ごせる特別のオアシスであったこと、ちょいと懐かしく思った。
東京では最も好きな一画、である。


# by ptaro2009q2 | 2019-11-27 09:40 | 東京
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十和田・八幡平国立公園、乳頭山麓に点在する七湯を擁する「乳頭温泉郷」、七湯は其々独自に源泉を持ち、泉質も多種多様。七湯全湯制覇を目指して巡っている温泉ファンも少なくないようだ。
仙台・盛岡で数年間単身赴任生活を送っていたKちゃんが今回の2泊3日旅、殆どレンタカーの運転をつとめてくれた。二人の先輩のため出来るだけ多くの温泉を案内しようと朝から精力的に運転に勤しむKちゃん、乳頭温泉郷の代表的な湯である鶴の湯を目指す、というのだが、いつもは慎重な運転で鳴るKちゃんが何だかえらいスピードでブナの原生林茂る山間の悪路を走っている。恰もラリーのレーサー宜しく、別人のように連続するS字カーブを獰猛に運転、聞くと「鶴の湯の日帰り温泉は午後3時まで。それで焦って運転している。」とのこと。
鶴の湯到着は3時5分前、ギリギリセーフであった。
いやもう、後部席で荒い運転にヒヤヒヤの思いでいたせいか、安堵と疲労で到着後の露天風呂のことは余り良くは覚えていない。ただ、秘湯として有名になり過ぎ、露天風呂も更衣室も客で溢れており、何だか落ち着かぬ気分のままでその地を去ったことのみ記憶に残っている。
今度は冬の鶴の湯、白一色の雪景色の中、夜の露天風呂の静寂と情緒をゆっくり味わってみたいものだ。



# by ptaro2009q2 | 2019-11-26 06:05 | 秋田

秋田 玉川温泉 (2)

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秋田県の玉川温泉、屋内で入湯、全身ヒリヒリのあと、外へ出る。
谷間にある旅館および温泉施設の周囲は、この世のものとは思えぬ宇宙的風景だ。
硫黄によって黄や緑に変色した大きな岩場と山々、岩場から吹き上げる大きな白煙が幾重にもなって天に昇る。
強烈な硫黄臭が鼻を刺す。
吹き上げる白煙は時に殺人的な勢いと熱さをもった大迫力もの。
次に「玉川自然研究路」と呼ばれるトレイルを歩く。
この景色どこかで見たことがある。
米国最古の国立公園であるYellowstoneを思い出す。
ガイザーと呼ばれる間欠泉を多数擁するYellowstoneでは逆に、日本だったらこんな土地は必ず温泉掘って、その周りに旅館やお土産屋が出来て街を成すのになと、殆ど自然に手を加えていない状況に感心したり、物足りなくも思ったりもしたものだ。
温泉地のあるべき姿をこの玉川温泉は日本流に確かに体現しており、流石に日本だわとニンマリ。
トレイル周辺地熱があるのであろう、路上やその周辺あちこちで岩盤浴宜しく毛布を敷き昼寝をしている方々が多いのにも驚いた。本格的な寝袋組も結構多い。単に新陳代謝を目的としている人もいれば、ガンや難病にも効くと聞きつけて療養目的として長期に逗留している人も少なくないようだ。少々切実な空気を感じる。
強い毒を持った温泉、聖なる地に思えて来たものだ。

# by ptaro2009q2 | 2019-11-25 06:51 | 秋田

秋田 玉川温泉 (1)

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北東北温泉巡り第二弾、秋田の玉川温泉。お湯、温泉地の景観、ともに強烈なインパクトのある温泉であった。
十和田湖から南下、八幡平の南側、数え切れないほどの山や丘を越えた山中に佇む玉川温泉、「大噴(おおぶけ)」と呼ばれる湧出口から強酸性泉が毎分9,000リットル湧出。
単一の湧出口からの湧出量としては日本一であると。
源泉100%の風呂に入ると強酸性の湯が強烈に肌を刺す。これも日本一レベル。
湯に浸かった瞬間から、特につま先あたりはピリピリと激痛襲う。
顔にかかった湯もこれまた強く肌に沁みピリピリ(ツラの皮、薄いんです)、眼に入るとこれまた痛くて痛くて堪らない。
何とも殺人的な湯である。
湯治においてはこの強酸性湯、人々の役に立ち東北一の湯治場として著名な温泉で、長期に逗留される方が多いと聞き驚いた。
一方、かつては田畑を枯らし魚を殺す「玉川毒水」として恐れられていたという話もあり、こちらの話の方が何だか合点が行ったものだ。
いずれにせよ、この湯は遊興のための湯ではなく、療養のための湯。ワラにもすがる思いでこの温泉を訪れている人も少なくないようだ。マジメに湯治・静養に徹すべしか。


# by ptaro2009q2 | 2019-11-24 06:43 | 秋田

赤羽 (1)

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タレントの壇蜜サンが結婚されたとのこと。 ちょっとビックリ!
経済誌・書籍などを専門に刊行するお堅い『東洋経済』のサイトにも昨日この関連記事がでており、二度ビックリ! 実業界にも人気があるんだナ〜。
壇蜜サン、「エロスの伝道師」のイメージは未だ健在なれど、独特の感性と頭の回転のシャープさで,
グラビア、テレビ・映画のみならず、文筆、ラジオ番組、ナレーションをはじめ活躍の分野も多彩、教員、調理士、日本舞踊の師範の資格を持ち、嘗ては遺体衛生保全士として葬儀屋で死体処理の仕事もしていたという、いやこの人、只者ではない。世俗を超越しとるゾ。芸名の「壇蜜」も仏教用語を組み合わせてご本人みずからが考えた名前というから、スゴイ!
さて、この壇蜜サンを射止めた幸運な男性は清野とおるサン、同じ39歳の漫画家さんとのこと。
代表作『東京都北区赤羽』シリーズは、作者が赤羽の居酒屋などで出会った強烈な個性を持った人達との交遊を描いたものとか。
漫画とは疎い人生後半を送って来たが、この漫画シリーズにはチョイと興味を刺激されそうだ。読んでみたい。
イヤ実は1年ほど前から昭和の香りがどっぷり残る赤羽の居酒屋街に魅了され、しばしば出没するようになったからである。残念ながらお酒はめっきり弱いのであるが、朝から開いている飲み屋多数、「せんべろ」、千円でベロベロに酔える安価な店にオジサンオバサン若者が集う幸せの世界を眺め、写真撮影に勤しむのが楽しい。ノスタルジックな佇まいに酔い、たちまちショーワにタイムスリップする感覚が堪らない。
そのうち、この居酒屋街で旦那と一緒に飲んでる壇蜜サンとバッタリ遭遇することもあるかもしれない。

# by ptaro2009q2 | 2019-11-23 07:21 | 東京

青森 青荷温泉 (2)

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青荷温泉、幾つかの湯の中では特に「健六の湯」と呼ばれる渓流沿いにある湯が印象に残った。
浴室が天井、壁、洗い場の床面含めて総ヒバ造りで圧巻、渓流側の壁面が一面ガラス張りとなっていてとても明るく開放的。
窓を開けると渓流わきの鮮やかな紅葉が見事に残っており、一部は白雪を被っている。
紅葉に白雪、見事な組み合わせ、ガラス窓がちょうど額縁のようになっていて、湯に浸かりながらまるで絵巻物を見ているような心持ちであった。



# by ptaro2009q2 | 2019-11-22 06:41 | 青森

青森 青荷温泉 (1)

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3年前の今頃の北東北・温泉巡りの旅、最初に訪れたのが青荷温泉。
青森は八甲田山中の一軒宿の秘湯で、ランプの宿と言われる。レンタカーにて弘前より東方向へ。
11月中旬を迎えたばかりではあったが流石に本州最北端の地、積雪の量も増え、幹線の国道から山道へ入ると秘境感は増すばかり。
青荷温泉、「ランプの宿」として秘湯ファンに愛される有名な温泉宿。
山間、渓谷のもと11のお風呂で湯巡りが出来る。それぞれ異なった味わいを楽しんだ。
写真にある露天風呂は混浴とのこと。
幸か不幸か先客はおらず後からも誰も来ずで、静かにぬるい湯に浸かった。
しんしんと冷える雪景色のなかでのぬるい湯はココロも体もいまひとつ暖まらず、すぐに退散す。
入浴後、この写真をFacebook に投稿すると、早速家族付き合いさせて頂いている温泉博士・銀行のI先輩から、「夫婦で此処に来たことがあります。その時にはもう1組の中年夫婦、そして女子大生二人組と一緒でした」という刺激的なコメントを頂いた。この露天風呂でどんな会話を交わしたことであろうか。
さて、当温泉のハイライトはやはり旅館のお部屋であろう。
「ランプの宿」と言われるだけあり、各部屋電気は通っていない。携帯電話の充電をしようとコンセントを探したのだが、部屋中どこにも見つからず。
電灯なし、TVなし、携帯電話の電波も通っておらず、ランプひとつの部屋、現代社会から完全に隔絶された「不便」という贅沢を楽しむ、という奴だろう。多忙な経営者やビジネスマンなども、この情報も電気も遮断された秘境の宿に良く泊まりに来てるという話を聴き納得した。
日帰客ということで休憩室をあてがわれ、火鉢を囲んで昼食を頂いたが、日本の原風景、懐かしい時間を過ごすことが出来た。ランプの灯りの幻想的空間のなか、何泊もゆっくりして風呂、食事、酒、あとは寝るだけ、余計なことも考えずに過ごすところなのであろう。

# by ptaro2009q2 | 2019-11-21 10:12 | 青森
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城下町・弘前、本州最北部でありながら、歴史的な洋館が数多く並び、街歩きが楽しい街。
明治以降、弘前のある津軽藩は教育に力を注ぎ、外国人宣教師を招いたことで早くからキリスト教が伝わり、文明開花の波にも乗って独特の洋館が次々に作られたという。
写真は旧弘前市立図書館。明治39年に日露戦争の戦勝記念として建てられたもので、昭和6年までは市立図書館として利用されていた。
八角形の双塔を持つルネサンス様式の木造3階建て、屋根の色は弘前の特産品リンゴを想起させる鮮やかな赤、緑色の木枠と良く調和している。築後113年経った現在でも古さを感じさせない洒落たデザインと色彩感覚、実に素敵である。
さて話は脱線するが、「この建物は日露戦争の戦勝記念」に反応してしまった。
この一週間ほど、司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』を読みながら併せてNHKの連続ドラマだった同名の作品(2009年)をDVDで見ている。DVDは全13巻、一本が90分、一年前にも見たのだが今回昨日で二回目を全巻見終えたところである。(TSUTAYAのプレミアム会員になってDVDを借り放題、色んな大河ドラマを繰り返し見ている) 。
『坂の上の雲』は読まれた方も多いと思われるが、明治維新後、近代国家たらんと外国の列強に追いつこうとする日本、そして愛媛・松山出身の軍人・秋山兄弟と俳人・正岡子規の三人の壮絶な生き様を描いた物語である。
ドラマのほうでは、豪華俳優陣が出演、そして終盤がクライマックス、日清・日露戦争の陸海戦場シーンがテレビドラマの域を超えた圧巻の描写となっており驚かされた。一部CGなども使っている筈だが、特に日本海海戦でのバルチック艦隊撃沈シーンなどは余りのリアルさと迫力、ドラマ制作にNHKが投入した資金も桁外れだったことだろう。お奨めのDVDである。
当時小国だった日本が清国やロシアという大国相手に行った戦争で、いずれにも圧倒的な兵力の差にも拘らず日本は奇跡の勝利を収め世界を驚かせた。犠牲者も多数出し戦争はやはり悲惨なものという思いしかないが、当時の日本が世界の中で独立を維持し生き残るため、戦争は避けて通れぬものだったのであろう。際どい勝利で日本は国家存亡の危機を逃れた。
戦勝記念に洋館建設、と知り、この図書館、実際どんな思いで建てられたのかと気になった。

# by ptaro2009q2 | 2019-11-20 07:21 | 青森

青森 弘前 (4) 弘前城 - 1

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古いネタになるが3年前のちょうど今頃、テニス仲間とレンタカーで3人東北温泉巡りをした。
紅葉の季節になるとこれまで訪れて感銘を受けた各地の紅葉をあれこれ憶い出すが、我がベスト紅葉3位内、いやベストとランクしても良いのが弘前城の紅葉。
桜の季節も見事(と言ってもこの時期、宿を取るのも至難で、直に見たことはない)だが、色とりどりで鮮やかな紅葉を見たのは初めてであった。感嘆の声を上げ続けるしかなかった。
広い城内、ゆったりとしたスケール感あり、散策にはもってこい。
少々寒気が身にしみるが、早朝まだ前夜のお酒と疲れで熟睡している仲間たちを置いて一人歩く気分は爽快。木々だけでなく落葉の赤黄の色の鮮やかさ、何とも夢見心地となる。
時折行き交う地元のご年配の早起きオジサンオバサン、気さくに挨拶の声をかけてくれる。シャイなイメージがある東北人と勝手に思っていたが、オープンな方が意外に多く嬉しくなる。
まだひとつも実現してはいないが、現役引退したあとに国内海外、気に入った土地何ヶ所かに3-4週間位の期間住むようにあちこち長い旅をしたいのが夢である。
その有力候補のひとつに弘前を挙げている。
旅をしている時には此処に住んだらどうなんだろうという視点がいつもちらつくが、弘前、これまで何度か訪れ観察しているが何点かの我が基準を全て満たし評価ポイント高し。
弘前でのチョイ住み、そろそろ実現し毎朝弘前城を歩きたいものである。

# by ptaro2009q2 | 2019-11-19 10:28 | 青森
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テレビ東京の美術番組『新・美の巨人たち』で7月にこのモエレ沼公園が取り上げられ、故郷、北の大地に現れたイサム・ノグチ設計の<公園そのものが巨大彫刻>のコンセプトに強い興味を持った。
モエレ沼公園、アイヌ語の「モイレペッ」(静かな水面、ゆったりと流れる、の意)を由来とした「モイレ沼」からその名がついた。
周囲はCの字を逆にした形状の大河(沼?)に囲まれた大地、兎に角東京ドーム40個分という北海道ならではの広大なスケールが胸を打つ。綺麗に貼られた一面の芝生、元はゴミ処理場のゴミだったというのも愉快だ。環境保全のメッセージが聞こえて来るようだ。
1982年に着工し、実に23年の歳月をかけて2005年にグランドオープンしたこの公園、札幌に実家を持つ身でありながらその存在を知ったのは恥ずかしながらつい最近のことであった。札幌市もなかなか味なプロジェクトを手掛けていたものだと感心至極。
写真は、当公園のシンボル的建物、ガラスのピラミッド。
最初目にした時には、パリのルーブル美術館のピラミッドを思わせた。全体が幾何学模様でイメージされている公園にはシンボルとして相応わしい。
訪れた日は冷たい雨が降りしきり、結局このピラミッド内で一時間ほど過ごすほかに選択の余地はなかった。
館内、三角四角のガラス板を下から上から、色んな角度で様々な幾何学模様を撮影してみる。時にモノクロモードに変えて白黒写真を撮る。下手な鉄砲、数打ちゃ当たる、ではないが、数多く撮る。
会心の作、一枚も撮れず。
自分の撮影力の拙さ、それ以上に良い構図を捉える想像力・アイデアの貧困さを思い知った。
幾何学模様は様々なシーンを生み出しているが、それらを自分の個性を持って発掘し表現せよ、という練習問題・ドリルを課せられたような気分となった。
この広大な公園、至るところ写真の練習問題の材料に溢れている。





# by ptaro2009q2 | 2019-11-18 08:25 | 北海道
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20世期を代表する世界的な彫刻家 イサム・ノグチ。
東洋と西洋の狭間で生まれ育った天才芸術家。Wiki で調べてみると、何と山口淑子(李香蘭)と結婚していた時期もあったという波乱の人生、まあそんなことはどうでも良いが。
自分が最初に勤務した米国銀行の本社を初めて訪れたのが1986年だったか、ニューヨークのウオール街にある本社ビルの前庭や1階中庭にある彫刻がイサム・ノグチの作品だったことから、彼の名を知り興味を持つようになった。
彼の激動の人生の最終章にて生まれたのが札幌市郊外の大地に広がる『モエレ沼公園』。
元来はゴミ処理場だった埋立地を公園化すべく、イサムが基本設計を受け持ち、最終的には2005年に完成した。
イサムはマスタープランを作成した後の1988年には生涯を閉じ、公園の完成を目にすることはなかったという。
東京ドーム40個分の広大な公園。
綺麗に貼られた芝生と人工の山。
公園そのものが彫刻作品、というイサムらしい発想が具現された超巨大アートである。
一切の商業主義を排し、シンプルな幾何学模様を思わせる抽象画の世界、一見殺風景、いや殺風景だからこそ想像力を刺激する、なかなか実験的で挑発的な世界である。
こういうの、嫌いではない、いや、むしろ心地よい。快哉を呼ぶ、と言っても良い。
自分の一枚の写真だけでこの公園をズバリ核心突く表現にて皆さんにお伝えすることは難しい。
どう撮れば最もシンボリック?? どこの景色をどう切り取って一枚を撮るべきか?
百枚、いや千枚の写真でもこの公園を本質的に捉えるのは難しいのかもしれない。
そもそも正解などないのであろう。
訪れる人の多寡、季節や天候、心の有り様によっても見える景色、解釈はかなり変わって行くことだろう。
雪にも近い雨が強く降り出し、凍える寒さが襲う。折角来た念願の地だったが、すぐに思考能力が奪われ、動き廻る体力気力も失せた。
楽しみにしていたモエレ山(52m)に登るどころか、周囲全般を歩くことも諦めたことは残念至極。
色々な箇所で多くの枚数の写真を撮りたいと考えていたが僅かばかりしか撮れず、満足行く写真は撮れなかった。
今後何度も来なければならぬ場所になった。



# by ptaro2009q2 | 2019-11-17 06:24 | 北海道

札幌 (11) 北海道大学 - 5

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北大キャンパスを訪れたなら、これを見ておかないわけには行かない。
いや、これが最大の目的と言っても良い。
ポプラ並木。
学舎が並ぶ奥のまた奥、広大なキャンパスの中でちょっと分かりづらい場所にあるが、苦労した末に辿り着いたこの並木に出会った時の感動、嬉しさは表現し難い。
高く真っ直ぐに聳えるポプラの並木、雄々しさ、力強さ、そして気高さを我が精神に注入してくれるようだ。
ポプラのようになりたい、と友と一緒に此処で語ったことを思い出す。
北海道は今週大寒波到来、一気に冬景色となったようだ。

# by ptaro2009q2 | 2019-11-16 11:09 | 北海道

札幌 (10) 北海道大学 - 4

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北海道大学の前身、札幌農学校の創始者ウィリアム・スミス・クラーク先生の残したメッセージ「少年よ、大志を抱け」は余りにも有名だが、その後に続く言葉は必ずしも良く知られているわけではない。
(諸説あるようだが) その内容は以下であることを今回の北大お散歩で知った。

<金や利己的な富の蓄積のためではなく、人が名誉と呼ぶはかないもののためでもなく、知識や、正義や、人々の向上のために、そして人としてあるべき姿に到達するために大志を抱きなさい。>

なるほど心洗われるお言葉である。
1877(明治10)年、卒業生を送り出し離日の際のお言葉だそうだ。
人としてあるべき原点をもう一度足元から見直さねばならぬものだと、この北の大地で思う。
壮年も、大志を抱け、である。



# by ptaro2009q2 | 2019-11-15 09:34 | 北海道
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小樽運河・浅草橋からぶらぶら歩いて15分ほど、土産店や飲食店が並ぶ堺町通りの終着点がメルヘン交差点。
交差点を渡った先正面にある石造りの建物がノスタルジックな街並みに良く似合う。
小樽オルゴール堂本館、1912(明治45)年、北海道有数の米穀商が本社屋として建造、現在は約3400種類、数万点のオルゴールを扱う店舗となっている。
広い空間の館内は、まさしく夢とメルヘンの別世界。
アンティークから現代風なものまで様々なオルゴールが展示販売され、繊細な音を奏でる。
ひとつひとつのオルゴール全ての曲をゆっくり時間をかけて聴いてみたくなる誘惑に駆られるほどだ。
オルゴールの音色は人を俗世から乖離させ幼き日の記憶を甦らせ、ココロを純にしてくれる。
手作り体験コーナーなる、世界で一つだけのオリジナルオルゴールをカスタムメイクするコーナーもある。
やはり選ぶ曲は、鶴岡雅義と東京ロマンチカの「小樽の人よ」しかない、と思う昭和生まれのオジサンであった。


# by ptaro2009q2 | 2019-11-14 09:17 | 北海道
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東京に戻り、昨日はH先輩とお散歩会。
先ずは丸の内和田倉噴水公園で札幌帰省をご報告。
好天青空、行幸通りの公孫樹並木が黄色を増す様子、紅葉に溢れた札幌とは随分街の色が違うものだと感慨抱く。昼間の気温差も10度ほど違う東京の過ごし良さよ。
その後、東御苑経由で靖国神社へ。スケール感あるこちらの大公孫樹並木もまだ青々しており早々に退散。
次に、九段下駅から地下鉄半蔵門線で表参道へ。キャットストリート経由で渋谷駅まで歩く。
渋谷駅にこの11月新たに開業した「渋谷スクランブルスクエア」なる複合施設へ行って見ることにした。
渋谷エリアでは最も高い地上47階建てビル、14階までがファッションや生活用品を扱う商業店舗、レストランなど。一気にエスカレーターで14階まで上がるものの、人の多さはラッシュ時の渋谷駅がそのまま波及したかの如し。人の多さ、いや新しいもの好きの人間の多いこと(自分もそうだが)にお登りさんになったオジサンは吃驚、閉口。
14階からは展望施設へ直行するエレベーターがあり、長蛇の行列が出来ていた。(写真)
Web チケット大人1800円、当日窓口だと2000円、Webチケットが完売した場合には当日売りはしないとのこと。なかなか今風だと感心する。
今後此処の展望階は渋谷スクランブル交差点を高きから見下ろす世界的な観光名所になって行くことだろう。
行列に並ぶことは直ぐに諦めエレベーターで1階へ降りる。
ガラス張りのエレベーター、降下のスピード感あり、しかし揺れのないエレベーターも最新技術の賜物か。感心することが多い。
1階に降りたが、次のKちゃんとの飲み会会場・神田へ向かうため、地下鉄銀座線の改札口を探す。雑踏に揉みくちゃにされながら階段を降りたり登ったり、迷路を彷徨うかの如く右往左往、渋谷駅に居ながら銀座線改札口を見つけるまで10分近くかかった。いや、渋谷は分かりづらい。
街が変わって行くのを見るのはなかなか刺激的であるが、年配者にとっては世の速い動きをキャッチアップしていくのは大変だわい。

# by ptaro2009q2 | 2019-11-13 10:42 | 東京

小樽 (4) 旧手宮線跡

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毎年恒例、小樽へ来ると訪れるルートはいつもほぼ一緒。
小樽駅から緩く長い坂を下って小樽運河へ、その後飲食店や土産屋が並ぶ堺町本通りを往復し小樽駅に戻る、というルート。途中、日本銀行小樽支店を始めとした「北のウォール街」の記憶を蘇らす数々の銀行建築、威厳ある洋館、石造りの倉庫等の立派な歴史的建造物がずらりと並ぶが、更に昭和中期・戦後まもなくに建てられたと見られる古い木造造り・トタン板屋根の小さな一般民家、良くぞ今まで残っていたなという家屋が突如ビルの谷間あちこちに姿現したりすると一気に60年前にタイムスリップ、その意外性と切ない佇まいに欣喜雀躍となる。
さて、今回はいつもとは趣向を変え、旧手宮線跡を歩いてみることにした。
1880年に北海道で最初に開通した鉄道の一部、1985年に廃線となる。
これまで繁華街にある一部の線路跡には何度も足を運んでいるが、線路の終点まで約1.6kmを歩くのは初めて。
緑に覆われた錆びた線路が続く。線路脇には散歩道が整備されているが、中心街を過ぎると殆ど人影もない静かな一直線、レトロ感、寂寥感あって良い。歩みを進めるにつれ過去をぼんやりと追想する旅となる。
時に視線を上げると青空の中に紅葉が映える。
遮断機や車留めなど当時使われていたものがそのまま残されているのが鉄ちゃんココロを魅了する。
100余年の間、特に開拓時代には石炭や農産物を運び地域の発展に大きく寄与した鉄道に思いを寄せる。これから100年後、現在ある交通手段やシステムはどれだけ変貌を遂げるものであろうかと、考えてみる。
ランチはこの散歩路を往復したあと繁華街の寿司屋で豪勢に食べようかと考えていたが、片道の終点まで来たところで空腹を感じ、近くのスーパーで寿司と缶ビールを買い求め、線路脇に腰掛けて食べることにした。
狭い店の中、中国人観光客の喧騒の中で食べるよりは、開放感ある屋外で静寂に包まれ古い鉄道遺産を眺めての、恐らくずっと豊かで幸福なランチであった。



# by ptaro2009q2 | 2019-11-12 06:15 | 北海道